薬念(ヤンニョム)と小松菜のキムチを作ってみた【里山文庫・アジアの香辛料使いを学ぶ③】
アジアの香辛料遣いの最後は「薬念(ヤンニョム)」です。ちょっと前だとヤンニョムチキンなど、韓国ブームの流れで耳にすることもあったと思います。
ちなみに韓国では「ヤンニョム」は味付け全般のことを指すこともあるそう。
日本のお味噌のように多種多様な味付けが存在し、地域や家庭ごとにそれぞれの味がある韓国の食に欠かせない存在のようです。
◆薬念(ヤムニョム)づくりスタート
3回目の授業は、韓国料理はじめ様々な料理に詳しい「ヤスダ屋」・安田香織先生。
今回はリアルタイムの受講です。まずは座学から。
実は私、お漬物をほとんど食べないため、さっぱりわかりません…。
独特の着色とにおいが苦手だったことに加え、当時は野菜も苦手だったことことから、まったく食べませんでした。
それまではただの食べず嫌いだったのですが、給食で強制的に食べさせられたことが決定打となり、大人になった今でも苦手なままです。
ですがキムチは割と大人になってから食べたこと、そして赤い色は唐辛子と分かっていたためか、美味しく食べることができました。
とはいえ火を通したい派ですが。今回はしっかり勉強していきます!
そんなことなので、
下漬けって何…?え、こうやって作ってるんだ…
と思いながらお話を聞きました。作り方も興味深いですが、文化や地域性の話が一番興味をそそります。
今回もそうしたお話も聞けて大満足。あとは実験チャレンジです!
◆実験開始!
さっそくヤンニョム作りスタート!ですが、なかなか工程のイメージがわきません。ビデオを見返してイメトレをし、大体の方向性を掴みます。
レシピ通りに白菜のキムチを作ればよいのですが、ちょうど白菜キムチを買った直後だったので「小松菜のキムチ」に挑戦です。
まずは薬念づくりです。小松菜のキムチに合うよう作っていきます。
◆薬念作りスタート!
まず薬念(ヤンニョム)を作ります。
ほかの方のつくれぽレシピも参考にして、少し甘めに作っていこうと思います。目指すのは韓国料理屋さんで食べた小松菜キムチです。
材料はこちら。
おそるおそる混ぜていきます。
このくらいの細かさでいいのか、もっとなめらかなペーストがいいのでは…?と悩みつつ、いったん味見。
思ったより辛味があります。ピリ辛ではなく、野菜の苦み。
買ってきたリンゴ自体の甘味が足りなかったのかもしれません。
甘味投入。
すりおろした柿を投入!
こんなものでしょうか。
もっと味を調整したい気もしますが、着地点がピンときていないため、これ以上レシピから離れるのもどうかと思い、このへんで止めます。
もう少しゆるい仕上がりでもいい気もしますが。見た目はどうにかできました!
◆小松菜のキムチを作ってみる
次は小松菜です。まずは塩で処理。
2時間ほどおいて、
しんなり。水を切ります。
キムチのりを作って、冷まします。
人生初めての下漬け。
昆布水も入れて、
ちょっと置いてみる。
下漬けとヤンニョムを合わせるタイミングがよくわからず1日ラップでふたをして寝かせました。
これがどう転ぶかはわからないですが、昆布水やキムチのりでしっかり下漬けしたかったのと、少し発酵できるかなと期待。
さて翌日。前日よりすこし馴染みがいい気がします。
ここで小松菜に薬念(ヤンニョム)を塗っていきます。
手袋をして、しっかり塗ります。
た、たのしい~!!
そして一晩。
初めての小松菜のキムチ、完成です。
お味はどうでしょう?
目指した小松菜キムチはもう少しフレッシュで味わいもしっかりあったのに対し、こちらは少し発酵されていて、かつ、うま味がちょっと弱い。
でもそんなに悪くはないです。
素人の私、初回にしてはまあまあでしょう!
ちなみに後日食べたほうが、もっと味が馴染んで美味しかったです。
◆チャーハンとヤンニョムチキンを作ってみた
さて、できれば火を通したい派の私。小松菜のキムチを使ったチャーハンと、ヤンニョムを使ったヤンニョムチキンを作ってみました。
シンプルに小松菜のキムチを投入。
味付けはウェイパー、塩コショウとヤンニョムだけ。
チキンもシンプル。塩コショウとヤンニョムだけ!
時短でざっとしてますが、ここまで時間をかけ作ったヤムニョムとキムチなので、トータルの手間はかかっています。
自分で手間をかけた料理のおいしさはひとしお。満足度が高いです。
あっという間になくなりました。美味しかった!
◆さいごに
はじめてのヤンニョムとお漬物(小松菜のキムチ)作りに挑戦しました。手間もかかりゴールの味も想像しづらかったので、調整に悩みました。
それでも工夫して作る楽しみや面白さがありました。
買ったキムチのほうが当然おいしいのですが、手作りの安心感というのは美味しいとはまた別の貴重な価値があります。
またいつか美味しいヤンニョムと小松菜キムチを目指し、チャレンジしてみたいと思います。
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