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成功よりも失敗から学ぶ。

成功は再現性が低く、失敗は再現性が高い。
成功は才能ではなく運により決まる。

これらの理由により、

成功よりも失敗から学び、可能な限り試行回数を増やす必要がある。

と考えています。
これが現段階での僕の結論です。

この主張の根拠として、僕個人の感覚値経済学の研究の話をさせてください。

まずは僕個人の感覚値の話です。

これまでの人生を振り返ってみると、
人から「こうすれば上手くいくよ!」とアドバイスされた通りにやってみて上手くいった経験よりも、
自分なりの成功法則に則って行動して上手くいった経験の方が多いように感じるし、
さらにそれ以上に「あ〜前も同じようなことで失敗したなぁ」と感じた経験の方が圧倒的に多いように感じます。

その理由は、”成功に必要な要素の方が失敗に必要な要素よりも極めて多い”からなんじゃないかと考えています。
簡単に言うと、”成功するのは難しいけど失敗するのは簡単”ということです。

困難なことを達成することを成功と呼ぶのなら、それも当たり前なのかもしれません。

例えばフルマラソンを完走することを成功として、完走できないことを失敗とすると、
成功するためには実にさまざまな要素が必要となります。
長期間のトレーニング、忍耐力、当日の良好な体調、走りやすい気温、などなど。

しかし失敗しようと思ったら簡単です。
上記の成功に必要な要素のどれか1つでも欠けていれば、それだけで完走できる確率はガクッと下がります。

フルマラソンの例だけでなく、
例えば他者の成功体験をそのままマネして成功する確率よりも、
失敗体験をそのままマネして同じように失敗する確率の方が高そうなことは、なんとなく多くの方に同意してもらえるのかなと思います。

以上が感覚値的な"成功よりも失敗の方が再現性が高い"という主張です。

次に経済学の研究の話です。

今年のイグノーベル経済学賞を受賞した研究が、個人的にすごく面白いなと思っています。

研究テーマは"才能 vs 運:成功と失敗におけるランダム性の比重"で、
"最も才能のある人ではなく、最も幸運な人が成功することが多い"ということを数学的に説明しています。
この研究では、"そこそこの才能を持った非常に幸運な人"は"非常に才能を持った不運な人"よりも常に成功することがシミュレーションにより示されています。

つまりざっくり言ってしまうと、
"成功において運要素ってめちゃくちゃでかい"
ということらしいです。

この研究を信じるなら、成功を目指すことは宝くじ当選を目指すこととそこまで大差はない。
そのため、成功するためには試行回数を増やす必要がある(≒宝くじを買い続ければいつかは当たるかも)ということになると思います。

以上により、
僕は成功よりも失敗から学び、可能な限り試行回数を増やす必要があると考えています。

具体的な行動としては、

成功者の体験談のようなビジネス書ではなく、失敗した要因について記している本をなるべく参考にする、であったり、
興味のあることにはとりあえず手を出してみて、やっていて楽しいものは続ける(というか勝手に続く?)などの行動が必要になると考えています。


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