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もっと色々あったはずなのに、結局仕事のことばかりになった2023年振り返り

人生で5本の指に入るほど濃かった2023年が幕を閉じた。2023年3月に卒論を書かずに大学を卒業し、コンサル会社に入った。それからの約8ヶ月間で、仕事の激しさという意味では上から下まで経験したように思う。入社後1ヶ月間の研修を終え、GW明けから入ったプロジェクトでは実に余裕のある日々を過ごした。基本毎日在宅勤務のため、朝にせわしなくinゼリーの容器を絞り上げる必要はなく、優雅にコーヒーを飲みながらEテレを見たりしていた。仕事は基本的に16時ごろには方がついており、東新宿で新卒研修中の彼女を愛車(タイムズカー)で迎えに行ったりもした。とにかく時間的に余裕のある暮らしをしていたが、ふとした時に「何のために働いているのか」という、時間に余裕があるからこそ生じる漠然とした問いに心を暗くすることがあった。
そのような5ヶ月を過ごしたのち、10月いっぱいだけ別のプロジェクトに入ることになった。このプロジェクトは前回のゆったりプロジェクトとは打って変わり、毎日出社して夜21時に会社を出られたら、「いつもより早いな」と感じるほど、労働時間という面ではハードな日々だった。毎朝出社したら新しい仕事が降ってきて、納期はその日の夕方。そんなスピード感を求められるプロジェクトだった。いわゆる"炎上"の一種だったのだろうか。そのようなハードワークにも関わらず、なぜだか心は晴れやかな状態を保っていた。ハイになっているのとも少し違うような、穏やかな高揚感。おそらく、自由時間が減ったためくよくよ悩む時間が減ったことと、チームメンバーと顔を合わせて一緒にせかせかと働き、一体感を感じられていたことが大きかったように思う。楽しく働く上で雑談って大事なんだなと気付いたのもこの時期である。
そんな10月を過ごしたのち、11月からまた新しいプロジェクトに入ることとなった。この11月からのプロジェクトは、労働時間の長さもさることながら、精神的負荷の大きなプロジェクトだった。だったと言っても、少なくとも2024年3月末まではアサインされる予定のため、現在進行形で私の健康を脅かしている仕事である。精神的負荷の原因は、クライアントから我々への高い要求であり、それによる上司から私への高い要求であり、現時点でその要求に応えきれない私の能力である。約1年続いているこのプロジェクトは、これまで何名ものコンサルタントがアサイン期間中または契約更新のタイミングでリリース(プロジェクトを離れる)となっている。その理由は、クライアントからNGをくらったり、プロジェクトマネージャーからNGをくらったり、本人が離任を申し出たりなど様々であるが、どの理由をとっても不穏な香りがしてきて仕方がない。そう考えると、アサインから現在までの2ヶ月間、倒れずに立ち続けているだけでも自分に賛辞を贈りたい。アサイン期間の3月末まで健康に過ごせたら、それだけで大成功だと勝手に思っている。成功の定義は自分で決めるのだ。

周囲では新卒1年目にして転職活動をしている人たちの姿がちらほらと見受けられるが、私は彼らに対して肯定的な立場をとっている。何かを得るために心身を壊してまで働くくらいなら、たとえ収入が下がったとしても何物にも代え難い健康を死守した方がよっぽどいい。生きるためにしている仕事で生命を脅かされるのは本末転倒である。有効求人倍率が1.3かそこらの今日では、人の数だけ仕事はあるし、出費を抑えた生活をすれば生きる分には困らない。金銭的豊かさや競争に勝つことへの欲求が生じにくい私は、何をモチベーションに仕事を頑張ればいいのか、これは2024年に答えを見つけたい問いの一つである。

2023年を振り返ろうと思い書き始めてみたが、起きている時間の半分以上を仕事に費やしていると、どうしても仕事の話ばかりになってしまう。
2024年は引き続き、自分自身や親しい人との時間を大切にするとともに、新たな経験や人と出会える1年にしたい。

2024年1月6日。自室でコーヒーを飲みながら。

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