見出し画像

ポジティブ戦略〜死の回数とタイミングは自由に設定できる〜

この前友人と喋っている時に、
僕たちのホントの誕生日っていつなんだろうね?
という話になりました。

友人いわく、
「人間は出産の瞬間を誕生としているけど、受精の瞬間から数えると出産の時にはすでに生後10か月じゃん
とのこと。

その時は「なんだそれ、そんなの屁理屈じゃん笑」と笑っていたのですが、
その後時間が経つにつれて、友人の話に妙な納得感を覚え始めました。

確かに、誕生とは人間が勝手に決めたタイミング・概念でしかないかもなぁ、と思い始めたのです。

例えば先ほどの例で、
受精の瞬間を誕生とすると、出産の時にはすでに年齢は10か月だし、
例えば父親の体内で精子として生まれた瞬間を誕生とすると、出産の時には年齢は10か月と2週間だし、
精子のもととなる精祖細胞が生まれた瞬間を誕生とすると、出産の時には年齢は1歳。

という感じでどんどん遡っていくと、
ほんとのほんとの最終的には宇宙誕生の瞬間まで遡ることができてしまい、出産時の年齢は138億歳だということも可能ではあります。
(自分の中に138億年の歴史が流れていることをなんとなく実感できて不思議な気持ちになります)

このように考えると、誕生は人間が作った概念でしかないなと思えてきます。

そしてそれは、死についても同じことが言えると思います。

死は人間が作った概念でしかない

それをよく表しているのが、死の定義のバラバラさ加減です。

以下、死についての3つの定義(判定基準)なのですが、全てちょっとずつ違うことが確認できると思います。

①医学「不可逆的な1:呼吸停止、2:心拍停止が揃った時点が死であるとする二徴候説,これに加えて、3:瞳孔の対光反射の停止を加えた三徴候説」
②法律「呼吸と血液循環が完全に停止し、脳の全機能が完全に停止し、蘇生不能な状態に陥り、且つその状態が継続したとき」
③生物学「個体を構成するすべての細胞が死滅」

上の3つの定義は全てちょっとずつ異なり、さらに言うと1人1人の死生観によっては無限個の死の定義がありえます。

以上のことから、死は人間が作り出した概念にすぎないということが浮き彫りになると思います。

ここまでの主張をまとめると、
誕生も死も人間が作り出した概念にすぎない。

ということは、僕らは自分の誕生と死を自由に設定できるということ。
具体的に言うと、自分の誕生と死については、回数もタイミングも完全に自由だということ

例えば、何かに失敗してひどく落ち込んだ瞬間を死と考え、その後気持ち的に復活した瞬間を誕生と捉え、また新たな気持ちで歩き始めることができます。

朝目覚めた瞬間を誕生と捉え、「今日は新生児のごとくあらゆることを吸収してやるぞ!」という気持ちで1日をスタートさせることもできます。

肉体の全機能が停止した瞬間を誕生と捉え、その後に待ち受けているかもしれない別世界での生活を想像することだってできます。

自分の誕生と死については、回数もタイミングも自由に設定できる

この考え方は、ポジティブに生きるための有用なツールになるかもしれないなと思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?