劇団速度 Theatre SOKUDO

京都で活動するコレクティブ。メンバーに、演出家、陶芸家、俳優。 2021年に5周年を迎…

劇団速度 Theatre SOKUDO

京都で活動するコレクティブ。メンバーに、演出家、陶芸家、俳優。 2021年に5周年を迎えた。 いまは、2021年3月に行った、城崎国際アートセンターでの滞在を経て、団体のこれまでとこれからについての連載を行っています。

最近の記事

いまなに考えてる? ①

2021年に劇団速度は5周年を迎え、3月にはいままでの作品の再演やディスカッションをするレジデンスを行いました。 現在の視点から振り返ったことで、よりクリアになってきた速度の「これまで」と、そこから浮かび上がってきた「これから」の速度。 レジデンスを終えて、速度メンバーがいまどのように考えているのか。喫茶店に集まり、できるだけ言葉を尽くして語ります。 前回までは、今後の活動方針に見合う新しい名前、ということで改名について話題にしてきました。今回は、レジデンスを経て3人がそれ

    • 「団体名、変えたくなってきた」③

      ———モダンラブ 瀬戸:あ、全然関係ないけど、昔知り合いの知り合いが、「速度?ああ斜に構えてる団体ね」って聞いたよって教えてくれたよ 笑 野村:笑 武内:そういうふうに周知されてるってこと? 笑 野村:そうなんだ、まあそうだったけど 笑 武内:普通にそうだったね 笑 野村:パンクだったよね、最初はね。カウンターでしかなかった。 瀬戸:確かにね、カウンターするために劇団ってつけてるんだもんね。 武内:めちゃくちゃだ!笑 野村:さすがにいいかげんストレート打ちたくね? 瀬戸:変

      • 「団体名、変えたくなってきた」②

        ——演劇的なものを探してる 野村:はい、でまあ演劇を探してるっていう話の続きなんやけど。 武内:そうだね。 野村:それはさ、なんていうか、演劇作品を作り上げるというより、演劇的な制度、俺はそれをズレとキョリ(☆1)だと思ってるんだけど、っていうことを探してるっていう状態なんじゃないかな。それはみんな近いんじゃないかなって思う。 ⭐︎1  ズレとキョリ 野村が考える、演劇的な制度のこと。メディアとメディアのズレ、およびそのあいだの距離から、演劇的なシーンが現象すると考えてい

        • 「団体名、変えたくなってきた。」①

          2021年に劇団速度は5周年を迎えました。 3月に行った城崎国際アートセンターでの12日間の滞在のなかで、この5年間で作り上げた作品を、団体外の人々も交えて再演・ディスカッションを行いました。 現在の視点から振り返ったことで、よりクリアになってきた速度の「これまで」と、そこから浮かび上がってきた「これから」の速度。 レジデンスを終えて、速度メンバーがいまどのように考えているのか。喫茶店に集まり、できるだけ言葉を尽くして語ります。 -------- 野村:あ、これもう始まっ

        いまなに考えてる? ①

          『目の前に誰かがいることを信じたいし、信じている人を見せたい』 ―劇団速度 野村眞人インタビュー

          聞き手:朴建雄(ドラマトゥルギー) 12月18日(金)から京都芸術センターにて上演される劇団速度『わたしが観客であるとき』。コロナ禍での生活の実感から、今演劇にできることはなにかと問いながら作られてきたこの作品。どんな作り手が、どんな思いで創作に参加しているのか?本作品ドラマトゥルク(創作の相談役)の朴建雄が、劇団速度メンバーで今回演出をご担当の野村眞人さんにインタビューしました。 【作品を作った理由】 朴:今回の作品を作るきっかけはどこにあったのか、うかがえますか?

          『目の前に誰かがいることを信じたいし、信じている人を見せたい』 ―劇団速度 野村眞人インタビュー

          『いつ形にするかはわたしが決めるけど、どんな形になるかを決めるのはわたしじゃない』—劇団速度 武内ももインタビュー

          聞き手:朴建雄(ドラマトゥルギー) 12月18日(金)から京都芸術センターにて上演される劇団速度『わたしが観客であるとき』。コロナ禍での生活の実感から、今演劇にできることはなにかと問いながら作られてきたこの作品。どんな作り手が、どんな思いで創作に参加しているのか?劇団速度メンバーで陶芸家の武内ももさんにインタビューしました。 【劇団速度でやっていること】 朴:武内さんは陶芸家とうかがっていますが、劇団速度にはどういった形で関わっておいでですか? 武内:陶芸分野として関わ

          『いつ形にするかはわたしが決めるけど、どんな形になるかを決めるのはわたしじゃない』—劇団速度 武内ももインタビュー

          『自分で自分の話聞いてあげようっていう気持ち』—城間典子さんインタビュー

          聞き手:朴建雄(ドラマトゥルギー) 12月18日(金)から京都芸術センターにて上演される劇団速度『わたしが観客であるとき』。コロナ禍での生活の実感から、今演劇にできることはなにかと問いながら作られてきたこの作品。どんな作り手が、どんな思いで創作に参加しているのか?本作品ドラマトゥルク(創作の相談役)の朴建雄が、今回ご出演で、記録映像もご担当の城間典子さんにインタビューしました。 【速度との縁】 朴:劇団速度とは縁が深いと伺いましたが、どういう経緯で関わることになったか、教

          『自分で自分の話聞いてあげようっていう気持ち』—城間典子さんインタビュー

          『畑中成分がそのままで、増えても減ってもないですね』 —畑中良太さんインタビュー

          聞き手:朴建雄(ドラマトゥルギー) 12月18日(金)から京都芸術センターにて上演される劇団速度『わたしが観客であるとき』。コロナ禍での生活の実感から、今演劇にできることはなにかと問いながら作られてきたこの作品。どんな作り手が、どんな思いで創作に参加しているのか?本作品ドラマトゥルク(創作の相談役)の朴建雄が、今回出演されているダンサーの畑中良太さんにインタビューしました。 【速度との関わり】 朴:『わたしが観客であるとき』に参加したきっかけを教えていただけますか? 畑

          『畑中成分がそのままで、増えても減ってもないですね』 —畑中良太さんインタビュー

          『自分が本当に感じていることから枠組みを作っていきたい』—劇団速度 瀬戸沙門インタビュー

          聞き手:朴建雄(ドラマトゥルギー) 12月18日(金)から京都芸術センターにて上演される劇団速度『わたしが観客であるとき』。コロナ禍での生活の実感から、今演劇にできることはなにかと問いながら作られてきたこの作品。どんな作り手が、どんな思いで創作に参加しているのか?本作品ドラマトゥルク(創作の相談役)の朴建雄が、劇団速度メンバーであり俳優の瀬戸沙門にインタビューしました。 【俳優として劇団速度でやっていること】 朴:今回の『わたしが観客であるとき』を含め、劇団速度の作品にお

          『自分が本当に感じていることから枠組みを作っていきたい』—劇団速度 瀬戸沙門インタビュー