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【ハリボテ短歌集】 vol.3 花が笑う季節

裕福なココロは常に稼ぎます 贅沢品は友との時間

引き継いだことだけやってきましたが知らぬ火種がいつも原因

いい加減ここらで実験終わらせる 根深い歴史変えることなく

(株)キングの「ング」だけ見えている 倉庫の扉一人ぽつんと
※(株)→かっこかぶ

この先は行き止まりなの だとしたらここまでは行くことができるな

最近さ、めっきり忘れてしまってた 「経験だよな」という革命

社内での嫌われ役が板につく 外では好かれ 内で嫌われ

結局ね、私はここに留まった 周りドタバタしているだけで

大体はピンチはチャンスなんだけど チャンスはピンチでもある怖さ

休日の温泉までの平日はタスクが多い方がととのう

乗り越えたこの日は絶対天一へ 月一なので月を天まで

目的はスタンプラリー埋めるため しかしあなたのスタンプ埋まる

3年もいたらもういい 言い訳を言わず直接ミスを報告

ヤバい奴遭遇したらもっと良い感じのヤバい奴になれば良い

いつまでも仕事の話したくない 仕事はいつか変わってくのに

気がかりなことを残して週末の3連休は嬉しか否か

ついついと買ってしまうよコンビニのセールになった炭酸飲料

鬱蒼と静寂包む公民館 四角いイスで飲む缶コーヒー

まあいいや、悩みと共に温泉へ いつしか消える湯けむりまでも

寝起きかな 咳を奏でて痰を切る GLAY「誘惑」イントロ思ふ

日常の仕事の基準 エクストラハードモードを常に抱える

「ゆっくりといきなよ!」なんて言われても それも煽りと敢えて言わずに

辞めようと丁度思っていたところ 今年の不作タイミング良き

ビーサンで話せる距離の顔剃りとカットのセットで地元の値段

温泉でべらべら語る 海外の話はPUBがオススメですよ

発言が変わっても尚 調整をする私には仏のお膝

急な無理 それでもなんとかすることが上手くなりつつある成長痛

腑に落ちるわけもないのに脅し口 あれがカスハラなんだと知った

褒めること 常に心は開いてる 批判は何も産み出さない

4人組コンサバ系の集団がややソプラノで「ふ〜ん」とハモる

世も末か「働くことがお祭りだ!」2024就活フェスタ

ボランティア無くなることが本当のボランティアだと気づいてるかな

出世して何かが上がれば何がある 美味いラーメン何より大事

今日買ったサンダル壊れなかったら裸足で街もなかったかもね

とにかくさ、みんなでお酒飲みましょう なにかいいことあったんならさ

これまでの9割以上の成果には当たり前かの様に流れる

「サフォークのUFO跡地に行くのよね?」「はい」「そんな人初めて遭った」

数分後「先、生で〜す!」居酒屋の 文字面ただの陽キャ先生 

様々な要素で生きる怠け者だけが私の唯一の強み

「あの夏」をみんな手提げに入れている 原風景のままに毎年

オフィス街ガラスに映る私のフォルムが太くなった勲章

駅前の「ここからすぐで、いいカラダ。」住処がマッチョ天国になる

「おざわ」さん その表札は可愛すぎ 出てきた主は真逆の「おざわ」

谷底が画面に映る黒い粒 今日の渋谷はアリ地獄かも

おぼろげならば幸せのパンケーキ おあとは君のさじ加減かな

夜盛夏 下北沢は隅田川 ミラーボールの花火が上がる

僕自身気持ち確認語気強め「タイプじゃないよ、安心してね」

風俗へ行こうか悩む金曜日 結局見える事後の後悔

人参をバターで溶かしデグラッセ 幼少は苦手だったのにな

久々に頼むレスカはこんなにも旨すぎるのは一体なぜだ

ええもんはやっぱり世には出回るよ 人気なのには人気な訳が

地下にある静かな蕎麦屋入るけど 社長をヨイショ 資本主義呑み

やな仕事逃げず受け止め 文月を乗り越えたので痩せるしかない

所さんアイスクリームを一緒にね 食べたら目元冷えるのかしら

西洋のパリで見かけるラーメンの安心感は胎児さながら

人間がAIにない唯一の物は間違いを選べること

アソコだけ冷やして入るサウナでは 「それキモくない?」 無知とは恐い

じんわりと指先からの温もりはまとまることのない富裕層

「人様のご縁はあの世でも続く。持っていけるし続いていくの。」

向日葵はどんな時でもサンフラワー 風に揺られて爆笑してる

トイレでのベビーチェアの使い方 にしては優雅にオムツ変える

土曜日の昨日と今日で昼の味 天変地異の12時2分
(鈴木ジェロニモの感情)

フレッシュな美味しさ弾ける生絞りレモンスカッシュ 12時2分
(鈴木ジェロニモの感情)

スナックで祝う誰かの誕生日 12時2分はっぴぃばぁすでぃ
(鈴木ジェロニモの感情)

せせらぎと蚊取り線香念の為 せせらぐために取る気はないよ
(鈴木ジェロニモの感情)

アパートの蚊取り線香 煙だけ地域密着35年
(鈴木ジェロニモの感情)

気がつけば蚊取り線香の煙は天に登って打ち上げ花火
(鈴木ジェロニモの感情)

ばあちゃん家エアコンつけず扇風機 蚊取り線香と夜の畳
(鈴木ジェロニモの感情)

ロダン作「考える人」への質問を 「真っ裸でも考えるもの?」

洗濯後 壁面ハンガー2個使い バスタオル側が少しリード

コンビニでアイス買うのを待ち望む 手に取っているのはコカ・コーラ

総武線整列位置の足までも整列させる 私のみ知る

お仕事で疲れまくった寝落ちなら奈落の底がお花畑に

目立たない料理をよそる華奢な手を僕の左手で引き寄せたい

あのライン放置厳禁かもなのに放置するのは好きのお返し

ヨーグルト裏側からの猛追は勢い余って蓋にくっつく

モスクワのスターシティにて途中下車 入れず駅へ戻り微睡む

真夜中に翌のゴミ出し駆け抜ける あの東京を独り占めする

休日の国道沿いで見かけたらついつい入る「自家製うどん」

ソーセージ切り取る時のソワソワはプチッと跳ねてイチャイチャできる

最近は祖母と祖父への恩返しとか言いながら僕のためしか

アイドルの負けん気ったら凄まじい 乃木坂3rdシングル以来

漁港での絶品過ぎるあら汁は「あ→ら」までを取り込んだ味


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