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ロックンロール・デイズ【48】

あなたの趣味は?

あなたは「あなたの趣味は?」「あなたの好きなものは何?」と聞かれるとなんと答えますか?昭和のサブカル父さんの私はカテゴリーとして音楽、パソコン、カメラ、漫画、映画…なんて普通(?)の回答。そう趣味の範囲とは言え私は中学生から数えるともう35年くらいは音楽好きを自負してきた。

息子の時代、親父の時代

中学生の時はバスケ一本でどちらかと言えばスポーツ好きで私とは正反対だと思っていた息子が中3くらいからJ-POPに目覚め高校生になって友達の勧めとは言え軽音楽部に入部。私は密かに喜んでいた。私の時代と言えばバンドブームで猫も杓子もバンドマンかといって学校はバンドなんぞ不良のやる事と言って学校は軽音楽部設立を認めてくれなかったが友達と一緒にバンドを結成。まぁ確かに完全に健全な息子の軽音楽部と比べると不良の集まり。ろくなもんじゃなかったと思う。不良と言うか出来損ない(笑)

YouTubeは楽器まで教えてくれる

デジタルネイティブな現在。YouTubeは学生にとって情報源でありはたまた先生でもある。それに加え息子の場合部活動では外部コーチと言って宮古島のミュージシャンが軽音楽部に訪れて教えてくれたり、イベントにもたくさん呼んでもらいライブをやらせてもらったり至れり尽くせりの状態。恵まれ過ぎた時代。そんな中息子はテクニックを磨き超絶テクに憧れている。楽器演奏においておそらくもう私の技量を超えていると思う。

息子のオススメを聴いて

そんな息子が時々「この人すごいよね」と言ってネットの動画を見せてくる。いわゆるユーチューバーだったり超絶テクの動画だったりする。うん。すごいよね。でも全く興味が湧いてこない。すごいねで終わり。

息子の好きなYouTuberぴんはげ

息子と同じ歳くらいの時大好きだったMr.Big

しかし!わかる!わかるぞ息子よ。何がわかるかと言うとお父さんの時代もヘビーメタルやハードロックが流行っていてインギーポールギルバートの早弾きに憧れたもんだよ(笑)初心者ギターの指板を彫刻刀で削りスキャロップド加工にしたもんだよ(爆笑)ただいつしか超絶テクは「すげー」以上でも以下でもないと思い始めた(決して出来ないから諦めたわけじゃないぜー)例えて言うならセロやマサマジックのようにかっこいいマジックはスゲーで終わるけどマギー司郎やナポレオンズはスゲーと笑いの配分がちょうどいいと言うかなんと言うか…例えが悪かった。好みの違いとでも言うか、判断基準が違う。閑話休題。

気づいちゃった

そこで35年間音楽好きを自負してきた私が気づいたことは実は音楽好きじゃなかったって事。大きなくくりで音楽が好き!なんて言ってたのが恥ずかしい。音楽好きと言うよりロック好き。それでもそこまで深くは趣味を掘り下げてはいないのだが音楽なんていうのも痴がましいロックと言うスタイル、ファッションや精神や成り立ちが好きでその中にロックンロールミュージックも含まれるが音楽理論やリズムの意味を知っているわけでもないただのロック好きなおっさんだった。ジミー・ペイジのギターの位置やシドビシャスの生き様、ピートタウンゼントのジャンプや腕回しに憧れた。そしてコレはどの趣味にも当てはまりしかもどれも造詣が浅い。形からはいって形で終わる(笑)

ロックの日

そんなロック好きを言い続けてたせいか今年初めにライブをやらせてもらって解散したはずの座痔(ザジ)と言うバンドを今度はなんと宮古島のGOOD LUCK!と言う大舞台でしかもあのザ・モッズのドラムの梶浦さんがドラムを叩いてくれると言う奇跡のコラボレーション。正に夢のような時間を過ごすことができた。

ロックこじらせおじさんの末路

この歳になっても色々と気づかされることは多い。しかしその気づきも結局は再確認の作業であったり今まで見て見ぬ振りをしていた事への覚悟であったりもする。そしてそれは何も大袈裟なことではなくとても浅はかで中途半端なことだったりもする。

中途半端で何が悪い?
私は好きなものを好きと言えるおっさんでいたい。
Keep on RocknRoll!

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