いつまでも当たり前にあると思わないように。
先日の共同通信にこんな記事が。
『4月の映画興行収入、96%減。2000年以降で最低。』
衝撃的な数字。
営業してないからしょうがないんだけど。
この数字はソフトバンクの1.3兆円の赤字。
串カツ屋の2度漬け禁止。
賭博麻雀。
よりも遥かにショックを受けました。
MCUフェーズ4の始まり『ブラックウィドウ』→延期
ダニエル・クレイグによるボンドの最終章『ノー・タイム・トゥ・ダイ』→延期
ガル・ガドットが一番輝く映画『ワンダーウーマン 1984』→延期
クリストファー・ノーランによる謎だらけの新作『TENET』→これは延期しないみたい。良かった。
どうか映画館様もちこたえてください。と祈るばかりです。
僕は映画に救われてます。
母親が映画好きだった事もあり、昔からよく観ていました。
映画好きが加速したのは22歳の時。
色々な事が重なって、Tポイントを大量に貰いました。たしか5000ポイント。
よし、これを全部映画に使おうと決めました。
当時はこれも訳あって50円でレンタル出来たので、全部で100本。
当時は100本も見る物あるのかな。飽きそうだな。大変だな。
と、好きではあるものの、何故かノルマを課したせいで、妙なプレッシャーを感じていました。
とりあえず名前を知っているタイトル、あとは母親からの助言を頼りにバシバシ借りていきます。
すると途中で気づきました。
100本なんて全然足りない。50000ポイントください。
すぐに見終わってしまい、一度タガが外れてからはルーティンのように毎日映画を見るようになっていました。
それでも全てを観る事は出来ない。
尽きる事のないコンテンツ。
こんな面白い作品を見てなかったのか、危なかった。
と、観終わった時に感じる安堵。『ラブ・アゲイン』を観た時。
僕はこの映画を知らずに一生が終わってたのかもしれないのか。
と感じる恐怖。『アメリカンヒストリーX』を観た時。
この監督は他にどんな作品を撮ってるんだ。
と追求する楽しみ。『プレステージ』を観た時。
あの映画の脚本家だったのか。
と繋がりに驚く発見。『オン・ザ・ハイウェイ』を観た時。
これがデビュー作かい。
と愕然とする天才。『マイ・マザー』を観た時。
まだまだ続けられそうだけど、きっと温度差が凄い事になるだろうな。
こんなにも様々な感情を揺さぶられるコンテンツはありません。
今は可処分時間の奪い合い。
という難しい言葉を使う人もいますが、まあ暇つぶしにやれる事が沢山あります。
昔は読書や映画鑑賞は当たり前だったから、趣味として認められなかった。
でも、今はそれが立派な趣味となっている。
という事は誰しもの当たり前じゃなくなったんだ。
と書いていたのは誰だっけな。たしか森博嗣だったか。
映画の内部の事は全然知らないけど、当たり前のようにいつまでもあるって思っちゃ駄目なんだと、このニュースを見てあらためて思いました。
地元の通ってた映画館も無くなってた事を思い出しました。
なので、日常に戻ったら是非映画館に足を運びましょう。
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