想像力や気持ちと言葉
”「本屋のない街・渋谷」ってどうなんだろう?と思い、書店開業を模索しました。”
渋谷ヒカリエ8階にあるシェア型書店の紹介記事です。
うちのお店の近くにはSPBSという素晴らしい本屋さんがあって、行く度に街に本屋さんは必要だと思わされます。
検索では出会えない、言葉や絵、あと匂い。
経営の事は分からないけど、僕もいつかはとは思ってます。
その話は置いといて。
この間、お客さんと話してる時に「やっぱ本ですよね」という話になりました。
「映画が好きだし、ドラマも好きだけど、一番楽しいと感じるのは本ですよね」と、僕。
「分かる。想像力を使うからだと思うんだよ」と、お客さん。
こんな会話。
僕はよく、想像力の欠如の話をします。
大抵はイラッとした場面だったり、人だったりで、それを引き起こしてるのは想像力の欠如だ!と。
この時、内心では、本を読め!と、思ってます。
本は全てを語ってくれます。
相手の心情、その時に感じた事、それがどうなっていくのか。
その代わり、絵がありません。
だから、想像するんです。
(当たり前の事を書いてるな)
悲しいのか、笑ってるのか、泣き笑いもあれば、無だったりもする。
読書はこれを誰もが自然にやってしまう。
想像するんだ!
なんて気持ちは一つもない。
でも、やれてしまう。
だから知らず知らずに想像力が鍛えられるのでしょう。
ただ、これはよくある話で、わざわざ書くまでもない事で。
(じゃあ書くなよな)
僕は想像力以上に大切だと思うのが、さっき書いた基本的に全てを語ってくれる所で。
つまり、神の視点というやつです。
生きていると沢山の人と出会い、話します。
でも、相手の気持ちを聞く事ってなくて。
「俺が言った事についてどう思った?」なんて聞いた所で、きっと本音は返ってこないですし。
誰もが、取り繕い、偽り、本音と建前で生きてるじゃないですか。
(そんな事ない)
(嫌な同意を求めるな)
こう言ったらこう思う。
本を読むとそんな事が手に取るように分かります。
なぜなら、書いてあるので。
その蓄積が、自分の血となり肉となってる気がしていて。
相手に合わせた話し方が出来るのは、きっとそれの恩恵で。
どんな言葉を欲しがってるのかを自然と考えてしまうのも、読書のせいなのかもしれません。
本が楽しいのは想像力を使うから。
自分が思い描いた理想は誰にも邪魔されず、それが映画以上の楽しさを提供してくれます。
想像力が鍛えられると、実生活にも役立つという副賞もありますし。
ただ、何よりも沢山の気持ちと言葉。
これを浴びていると、自然と相手の事を考えるようになると思います。
何を欲し、どんな言葉をかけてもらいたいのか。
その想像。
お盆。
長期休みに浮かれるのは最初だけで、数日後には無為な時間を過ごしてる事でしょう。
そんな時に読書。
渋谷ヒカリエ8階に「渋谷○○書店」があるので。
何を買ったらいいか分からない人には、ぴったりのコンセプトかと思います。
それか僕に聞いてもらえればと。
お待ちしてます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?