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チャイか抹茶か

「チャイか抹茶だな」

よくお客さんが悩まれる二択で。

「コーヒーが飲めない」 or 「コーヒーを既に飲んだ」

なので、コーヒーの入ってない商品として、この二択で悩む人が多いんです。

ちなみにメニューには、これらのドリンクと横並びで『ココア』もあるんですが、選択肢に入れる人は少なく。

多分、わざわざお店で頼むものではないと思われている節がある。

舐められているな。

まあそうか。

僕も特におすすめはしていないし。

チャイラテと抹茶ラテに話を戻そう。

商品の特徴は真逆で。

インド代表と日本代表ですからね。

そりゃ違う。

『スパイシー』と『苦旨味』

これらをミルクと合わせる事で、不思議と飲みやすくなる商品です。

家ではなかなか飲めないから、お店で頼む価値がある商品でもあります。

この二択で悩んでる事をぼそっと呟いた時、僕は心の中で願うんです。

「チャイだ、チャイにしろ、あなたはチャイが飲みたいはずだ」

PK戦ゴール裏のサポーターぐらい願っているんです。

なぜなら、チャイは簡単で、抹茶は面倒だから。

物凄い本音だ。

こんな事を書いていいんだろうか。

チャイはシロップ、抹茶は粉。

これだけで分かるでしょ。

溶けやすい、溶けにくい。

計量が簡単、計量が大変。

補充が容易、粉が舞う。

抹茶はね、実はメニューから消そうとしてました。

あまりに面倒ですし、原価も高いので。

(良い抹茶を使ってます)

でも、これしか飲まない常連さんが一名いて。

年に数度パリから訪れる常連さん一団も、全員が抹茶を頼むんです。

「これを楽しみに日本に来ている」と、頑張って日本語で伝えてくれるほど気に入ってくれていて。

裏切れない。

これがチャイだったらな。

ぱぱっと作れるし、評判だっていいんだから。

でも、そんな事はおくびにもださず。

日々、せっせと抹茶の粉を溶かすのです。

でも、この人達はいい。

心の底から楽しみにしてくれてるから。

でも、冒頭に書いた人よ。

「チャイか抹茶だな」

どちらでもいいなら、チャイにしよう。

約束な。

あと、コーヒーを既に飲んで二杯は飲めないとか言う人。

なぜ来た。

そこまでしてうちに来たかった理由はなんだ。

普通、二軒目は落ち着いてゆっくり過ごせる場所を選ばいか?

うちはテラスに数席あるだけで、基本はテイクアウトだよ?

それで渋々頼むのが抹茶って。

あなたもそこまで嬉しくないだろうし、僕もあまり嬉しくない。

数学と違って、マイナス同士を掛け算してもプラスにはならない。

よし、チャイにしようぜ。

みんな、悩むぐらいならチャイを飲もう。

頼む。

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