読書感想文 「予想通りに不合理」

行動経済学。


UXデザインをするにあたり、通っておきたい道としてこの本を選んだ。

研究の第一人者である、ダン・アリエリーの著書である。



行動経済学という言葉を分解してみると、

行動、の中には 物理的な人の動き と 心理的な動き の両方が含まれると考える。

経済、でいうと、お金の動きと捉えるとわかりやすい。
もう少し抽象的に捉えるならば、価値の交換、とも言えるか。


なので僕的に行動経済学、というのは人がどのように価値の交換を行うのか、を考える学問なんじゃないか、と考えた。


UXデザインは、ユーザーへの共感と、企業への貢献両方を担うので、行動経済学の道を通るのは、理にかなっていると、個人的には思っている。


気づき

さて、この本から得たことから抽出して1つ記しておく。


人間は相対的にしか判断できない。

7ドルの節約のために、15分かけて
25⇨18ドルの万年筆は買いに行くが、
455⇨448ドルのスーツは買いに行かない。

あるあるだと思う。

万年筆は28%オフだが、スーツは1.5%オフだ。

なぜ同じ "15分という時間を消費することで7ドルを節約する" という体験なのに行動が変わってしまうのだろうか。

もし自分のお金に関する価値観がどんな状況でも不変なのであれば、
これは不合理じゃないか?というのが著者の問いで、その答えは、
 人生における 15分の価値は絶対的には定まっていない からと著者は考えている。


つまり、人間はそんなに合理的に判断できない、ということである。

逆を返すと、自分は合理的人間だ、と言える人ほどデザインをする時には気をつけたほうがいい。

ユーザーに合理性を求めることは、非合理的かもしれない。


他にも、冷静に客観的になったつもりで考えれば、合理的に判断できるものの、やはり人間は不合理であることが、実験により証明されている。

例えば、ダイエットとか、性的興奮状態での判断とか。


人生で取り組んでいくこと

合理的であることは、経済的、倫理的に正しいかもしれない。

ただ、現実世界はそうではないことも多いことを肝に銘じてUXデザインしていく必要がある。

観念的正しさ、は現実世界において脆弱で、現実にはただ現実があるだけ。

それとしっかり向き合った上で、何をするかを考えよ。




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