【め #45】生まれつき全盲のライターによる次の執筆
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山田 菜深子さん
山田さんは、生まれつき全盲のライターだ。
こう聞いただけで「すごい」と感じてしまう人がいるとしたら、主に「見る」ことで環境を認知している世界観を起点にした偏見の入口にいる。
「見えていないと何もできないと思われがちですけど、そんなこともないですよって伝えたいですね。見えていないって、アイマスク体験とかすごく怖いイメージだけど、当人からしたら慣れているし、そんな怖くない」
そう言われ、生まれた時から見えないことが当たり前の人は、どうやって環境を認知してきたのか?聴覚か嗅覚か、それとも手足の触覚を敏感にするのか?私はそんな世界観に興味関心をもった。
山田さんは、小中校と盲学校で育ち、一般の大学を卒業した後は、点字に関する仕事や在宅でできる仕事を経て、しばらく障害者雇用の契約社員として働いてきた。しかし、在宅中心故にコミュニケーション不足が起こったり、仕事がなくて暇な時間も増えていった。
そんな中で、「もともと話すことが得意ではなく、文章を書くことが好きだった」こともあり、書くことを通じて「もっと役に立つことができるかもしれない」と考えるようになり、ライターに転じた。
現在は、福祉関連サイトの記事原稿の作成や、点字を教える仕事などをしつつ、自らブログやYoutubeなどでも積極的に発信している。
しかし、これだけ日々数多くの発信がなされる中で、「選んで興味をもってもらうことは簡単ではない」。可能であれば、「視覚障害とかあまり関心のない方に気軽に読んでもらって、気付いたら詳しくなっていたぐらいになってもらうのが理想」ではあるが、「どうしたらできるのか、まだ解が出ていない」と山田さんは話す。
そんな中でも、将来的には「視覚障害者による発信というよりは、純粋に面白いものを書きたい」と考えている。具体的には、視覚障害者が直面する課題といったファクトの説明ではなく、山田さんご自身の経験を基にした、視覚障害者が主人公の面白い物語だ。
そう聞いた私も、前述の通り、生まれた時から見えないことが当たり前の人は、どうやって環境を認知し、どんな経験をしてきたのか、そんな世界観の物語にこそ関心がある。
こうした中で、SNSは大きな発信手段になる一方で、現在のSNSは投稿の内容よりも「人との交流に重きを置いていて、そこに気を配らないといけない」と山田さんは感じている。
「たしかに投稿へのスタンプやコメントは励みになるし、たくさんもらえたら嬉しいとは思う。ただ、その一方で、逆にスタンプの少なさやコメント内容を恐れて、そうならないように書くのもおかしいと感じていて、もっと投稿内容に集中できる場があれば」と話す。
実は、Inclusive Hubを始める際にも、Webサイト上にコメント欄やスタンプを設けるかについて議論があったのだが、「すべての経験は多様であり、そこに優劣の解釈をもたらし得るものは必要ない」と考え、それらを排した経緯がある。
Inclusive Hubの発信力はまだまだ道半ばだが、山田さんのような方が安心して自身の物語を綴ることができ、それがより多くの方に見つけやすく読んでもらいやすくなる、そんな未来を目指し、その過程で山田さんの今後のご活躍も応援していきたい。
山田さんのお話に、そんなInclusive Hubの目標を再認識させてもらった。
ここまで読んでくださった皆さまに‥
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