violet-rose

violet-rose

最近の記事

  • 固定された記事

ひみつの茨園(ばらぞの)または制作さんの記憶がなくならないうちに。

タイトルは2分で考えた。 外からは綺麗に見えるかもしれない、でも近寄るとトゲがたくさんあって、血を流さずには進めないのに、時折、とびきり美しい花に出会うことがあるから、もう少しだけ進もうと思う、ひみつに閉ざされたいばらの園。 そんな 舞台の制作さんをやっていて、そして足を洗った私の けれども愛おしい記憶の、備忘録。 もちろん守秘義務ガチガチのお仕事ですから、多分にフェイクを織り交ぜますが、 これから、舞台という世界に足を踏み入れてみたい人が居たら ちょっとだけお役に立てたら

    • ときどき戻りたいほど懐かしく

      稽古場が好きだ

      • プラダン箱とか最近見ないな

        週一更新を目指していたのに、なかなかままならない。 新しい仕事が忙しくて。 新しい段ボール箱を下すときって、ちょっとわくわくする。 今日は久しぶりにそういうことがたまたま仕事であって。 まず、制作さんには見慣れたように、 ガムテープを貼る部分に、先にガムテープを下貼りしておく。 そうするとガムテープを剥がしたときに、 表面のボール紙が破れないので 稽古場から劇場、劇場から地方の劇場へと旅する段ボールたちは長持ちする。 養生テープ、なんて言葉を知ったのは、制作さんになってか

        • 仕事の緩急、24時間闘えますかみたいな話

          転職した後のほうが、自分の時間を作れると思っていた。 でも、実際のところ、 自分の時間の作り方に戸惑っている最中というところだ。 いまの仕事は基本土日が休みで、基本オフィスに通って、小さな山場が週に2度くらい、ちょこ、ちょこ、とやってくる。 制作さんの頃の仕事は、 大きな山場が月に1度くらいの割合で、どーん、どーん!とやってくるので、それに合わせて助走から全力疾走へとペースを調整していく感じだった。 「今週しんどいから、ちゃんとケアしておこう」 と身体のメンテがやりやすくて

        • 固定された記事

        ひみつの茨園(ばらぞの)または制作さんの記憶がなくならないうちに。

          稽古場の居方、の話01

          稽古場の居方。 けいこばの いかた と読みます。 そのままずばり、「居る」の居と「やり方」の方で、いかた。 学校の教室にも居方はあるし 社員食堂でも居方はあるし たぶん電車の中でも居方はあるだろう。 (飛行機の中はもっとあるかな) でも稽古場とか現場以外であんまり使わないかもしれない。 つまりは、「どう居るか」ということで、 ”あなたがどんな態度で過ごしているか周りが見ていますよ” ってことを思い出す言葉。 演劇系のインタビューとかでたまに 「先輩たちの稽古場の居方とかも見て

          稽古場の居方、の話01

          旅を棲み処とす、じゃないけど

          足を洗った私の今の職場は、 リモートでもいいしオフィスに行ってもいい、自由な感じ。 たまーに出先の用事もあったりするけど、 オフィスは当たり前ながら一か所です。 なんだかそれが不思議な感じで、 毎日同じところに、同じ時間に通うのが なんだか体に馴染まないからなのか、 最近はリモートが増えがちな私。 *** 制作さんの時は、ずっと同じところに通い続けることがなくて だいたい、6週間~1か月くらいの稽古期間は連日 稽古場というところに行く。 広さが必要だったり、防音が必要だっ

          旅を棲み処とす、じゃないけど

          連休の新幹線の話

          制作さんは旅公演の手配もする。 ※旅公演=地方公演=東京でやった公演を東京以外の都市で上演する公演のこと。 (でもKAATや彩芸を地方とは言わないしどこからを旅と定義するかは時と場合によるかもしれない。関西が本拠地の劇団なら東京公演は旅公演になるはずだしな。まあ上記は東京の舞台人の一般的な認識と思ってください) (最近は地方初日→後から東京公演という順番の公演も増えてきたけど、東京の主催なら地方初日のほうを旅と言います) そして、足を洗った私は今日ひさしぶりに新幹線に乗って

          連休の新幹線の話

          制作さんとは?01

          「制作さん」ってなんぞや? って思う人がたくさんいると思います。 何年か「制作さん」をやってきてずっと、自分の仕事を説明することはややこしくて複雑で億劫な作業でした。 だからあんまり乗り気じゃないけど、このnoteを読む茨園の外からお花を見ている方は「だから何なの、それ」って多分ずっと思いながら読むことになってしまうかと思うので、 01から、気が向いたときに、ちょっぴりずつ説明していきますね。順不同で。 とりあえず最低限の知識としては 舞台をつくるときに よく聞く「プロデュ

          制作さんとは?01