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私の英国物語 Broadhurst Gardens NW6 (25) Traditional Christmas cake

英国のクリスマス・ディナーのデザートに登場する Christmas Pudding がクリスマス・ケーキかと思われるが、クリスマス・ケーキは別に存在する。
クリスマスのティータイムに欠かせない、伝統のクリスマス・ケーキ。
本来は、1月6日イエス・キリストの 顕現を記念する祝日 Epiphany (公現祭)に食されていたが、ヴィクトリア時代になると、クリスマスに食されるようになった。

クリスマス・ケーキの作り方には各家庭ごとに代々伝わるレシピがあるが、小麦粉、ベーキングパウダー、バター、砂糖、卵に、ブランデーやラム酒などに浸して漬け込んでおいた、たっぷりのドライ・フルーツと胡桃などのナッツ、スパイスを混ぜ込んで型に入れて焼いたものに、シュガーペーストで Icing (砂糖衣)を施す、リッチなフルーツ・ケーキである。

クリスマス・ケーキには地域の特色もあって、スコットランドでは、ドライフルーツを漬け込む際には、スコッチウイスキーが使われる。
また、英国北部では、アイシングを施さないタイプのリッチ・フルーツケーキもある。

クリスマス・プディングとクリスマス・ケーキは、クリスマス・デイに切り分けることが慣習となっており、クリスマス・デイが楽しみなお菓子なのである。

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