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初の島旅 ~直島~

宇野港からフェリーで20分して、直島の宮浦港に到着。時刻は12時半すぎ、カメラのバッテリーは残り3分の1を切った。

地中美術館は予約制であり、13時45分チケットを事前予約してある。まだまだ時間はあっため、バスや自転車という交通手段もあるなか、わたしは徒歩でいくことにした。宮浦港から地中美術館まで徒歩30分ほどで着く。

あんまり直島のこと調べてこなかったのが、意外と自転車を使って移動する人が多いみたいだ。港の近くに3軒ほどレンタサイクルショップがあった。海沿いを自転車で走り抜けるなんて、さぞ気持ちいいことだろう。

わたしは自転車を借りる人たちを横目に歩いていく。港近くにある草間彌生の赤色のカボチャが目に入ったので近くで見てみることに。赤に黒丸のてんとう虫みたいな色をして、カボチャが半分埋まっているような形をしたものだった。天辺にはヘタがある。

近くづくと穴があり、中に入れる仕組みになっていた。カボチャの中は黒く塗られ、床には色の付いた丸い模様があった。わたしはその中に入り、穴をフレームにして青空を見上げたり、港の海を眺めた。一人で中に入っている様子を想像するとなんだかウケる。

もう13時だったので、そろそろ美術館へ向かう。

海に沿って歩いた。太陽の光が反射してキラキラ光った水面。ゴミが落ちていない岸。遠くには島が見える。車道があるのに車は通らず、自転車がわたしの横を掛けぬける。

途中、海のそばにある公園でブランコをしている親子を見つけた。こんなところでブランコって。なんて贅沢な時間だろう。

路地から海が見えたので寄り道をしたり、坂を上る途中で振り返って海を眺めたり、歩くことを楽しんだ。

そろそろ美術館に着くらしい。

美術館の近くにあるチケットセンターで紙のチケットをもらい、ようやく地中美術館の中へと入る。

地中海美術館の壁は一面コンクリート調だ。地中美術館の入り口付近以外は撮影禁止で、この先はもう写真が撮れない。

美術館の中にはオープンザスカイといって、天井が四角く切り抜かれた、四角い空間があった。切り抜かれた天井からは雲一つない青空が見えた。開放感があって気持ちの良い場所だったので、わたしは腰を掛けて少し寝ることにした。

クロード・モネの睡蓮の池が飾られている部屋では、四方の壁に絵が飾ってあった。全部で4枚。閲覧者はモネの絵に囲まれている形になる。入口正面には、横メートルある睡蓮の池があった。本当にモネって睡蓮好きなのが伝わってくる。

正面以外の3枚は、2メートルの正方形だ。手を広げて絵の大きさを確かめる人もいたり、空中で描く素振りを見せる人もいた。

絵を近くで見ると意外と筆は荒いのだけど、俯瞰して見てみると光の捉え方とか、色の使い方とか絶妙で荒さを感じさせない。全体のバランスをとりながら、大きいキャンバスに絵を描くのは難しそうなのに。画家ってすごい。

他にもインスタレーションがあって見て回ったけど、モネの絵を見れてもうわたしは満足だった。(すいません)

地中美術館の中にはカフェがあるのだが、カフェの中からガラス越しに見える瀬戸内海は絵画のようだった。わたしはカフェの中ではなくテラスに1時間ほどいた。たまらなく離れがたい。関東にもこんな穏やかな海があったらなぁ。

帰りはバスで降りることにした。

バス降りたらちょうど帰りのフェリーの時間だった

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