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自分も知らない間に「年齢差別」をしていた

2016年頃に発売された、
『LIFE SHIFT』の、
第二弾が発売されたということで、
遅ばせながら読むことに。

内容としては、
人生が100年時代になる
という前回の主張と同じで、

より具体的に、
仕事、人間関係、学習
において考えるべき
といった内容でした。

特に目新しさはなかったものの、
1つ、
大きな気づきを得ましたので
共有したいと思います。



「自分が年齢差別をしていた」ということ

人生100年時代も
現実的になってきたため、
旧来型の、
60歳まで働き
そこからは余生をのんびり・・
という生き方ではなく、

人生のそれぞれのステージで、
60歳を超えてからも
健康で、働き続け、
かつ学びをアップデート
し続けることが大切。

そう言われ出して、
もう数年が経っています。

しかし、
自分の中でどこか、
私はまだ20代だから大丈夫
みたいな、甘い考えが残っていました。

その考えがあったから、
会社で何もせずに新聞読んだり、
だべったりしているおじさん達は
リストラされてあたり前。

年金受給者の人たちの
年金のために
働くのは馬鹿馬鹿しい。
自分達の年金は
少なくなるのに・・・


という
年齢差別的な考え方を
持っていました。



しかし、
寿命が伸びていく一方
少子化も進み、
高齢者が大半を占める
世の中であるからこそ、

いろいろな世代と
一緒に働ける会社であるからこそ、
年齢差別ではなく、
世代を超えて支え合い、
学びあうべき
だと感じました。


老いは、暦年齢だけでは測れない

興味深いことに、
ある人がどのように老いるかを
決める要因のうち、
遺伝的要因の割合は
4分の1程度にすぎないという。

つまり、その人自身が取る行動や
自分ではコントロールできない出来事も
大きな影響をもつのだ。
アンドリュー スコット、リンダ・グラットン
『LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略』より引用

暦年齢を重ねれば、
身体も頭も老いていくものだと
勝手に思い込んでいましたが、
そうではないようです・・・

その人自身の在り方
が老いに大きく影響する。

つまり、
40代でも年老いてしまう人と、
70代でも若々しい人が
いるのも説明がつくわけです。

そう思うと、
「年齢」という物差しだけで
物事を判断するのは
浅はかすぎることがわかりますね・・



脳は、年齢を重ねても鍛えられる

脳は柔軟な筋肉のようなもので、
適切に訓練し、
正しく用いれば、
いったん失われた
能力も取り戻せるというのだ。

〜中略〜

人間の脳に可塑性が
備わっているというだけでなく、
年齢を重ねるとともに
強まるタイプの知能もあるのだ。
「結晶聖知能」と
呼ばれるものがそうだ。
アンドリュー スコット、リンダ・グラットン
『LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略』より引用

「学び」の分野においても、
年齢による影響は
私達が思っていた以上に
小さいようです。

ジョンJ.レイティさんの
脳を鍛えるには運動しかない!
最新科学でわかった脳細胞の増やし方

でも述べられていましたが、

脳は、刺激を与えれば与えるほど、
鍛えられていきます。

つまり、
年齢を重ねたからといって
卑下する必要はなく、

学習を続け、
(運動も続けた方がベター)
刺激を与え続けることで
アップデートできるのです。



自分自身のアップデートと支え合いを

老いが暦年齢よりも、
「その人がどのように生きるか」
ということの影響を受けること、

そして、
脳は年齢を重ねても
アップデートできることから、

自分自身が、
無意識的に年齢差別を
していたことが
すごく恥ずかしく思えました。

また、
ちゃんと考えればわかることですが、
自分も年齢を重ねれば
「同じ立場」になります。

そうなったときに、
若者達に同じように思われるのは
悲しいです・・・
(そう思われると思いますがw)


寿命が増え、生きる時間が長くなれば、
自然と「世代を超えた支え合い
が必要になってきます。

そして、
長い人生を満足のいく
人生にするために、
その「支え合い」が
大切になります。

例えば・・・
20代は仕事を頑張る
30代も仕事を頑張りたいから、
両親に子育てを助けてもらう、

40代では、両親の第二の
仕事人生のために、
自分が家事などの比重を増やす・・・

などなど。
家族の形によって
様々ですが、
いろいろな「支え合い」によって
それぞれが満足のいく人生を
謳歌することができるようになります。


個人としては、
キャリアを考え、
学習を続けることで
アップデートし、

コミュニティの中では、
支え合いを大切にする。

これらを重要視しながら、
日々を生きていきたいですね。


参考にした書籍はこちら


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