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夏目漱石は、初心者でも楽しめる

夏目漱石!?
高校生の頃の教科書に出てきて、
長いし、長いし、長い。

しかも課題図書に
されてた文学でしょ・・・?

です。

大人になってから読む夏目漱石は、
全然違います。

人生には酸いも甘いも、
「酸いことだらけ!!」
というあなたは特に
共感できる文学です。

そして、
描写が細かく丁寧で
読みやすいため、
読書を始めたばかりでも
すぐ読むことができますよ。


ちなみに、
最初の10ページくらいで
読むのをやめたあなたは、
180ページくらいから
読み直してください。

途中から読めば、
話がテンポ良く進むため
読みやすくなります。

特に「門」は、
後半一気に進むのを感じられるので、
読み進めやすいですよ。


そして、読む順番なんて、
あなたの読み易い順番
いいんです。

教えられた「読み方」
出なくても良いという、
軽い気持ちで
読んでくださいね。



1分でわかる、夏目漱石の「門」

彼等が毎日同じ判を同じ胸に押して、
長の月日を倦まず渡ってきたのは、
彼等が始から一般の社会に
興味を失っていたためではなかった。

社会の方で彼等を
二人ぎりに切り詰めて、
その二人に冷ややかな背を
向けた結果に外ならなかった。

夏目漱石『門』より引用

友人の親しき相手を奪い、
その人と共に生きることを決意した
主人公の宗助、そして御米。

罪を犯してしまった意識を
持ちながらも、
罪の意識による傷は
時間が癒してくれるものと信じ
ひっそりと暮らしていた。

しかし、思いがけぬ繋がりが、
旧友との出会いをを促し、
そして、傷をえぐり始めた。

結局、
過去に犯した事から
逃れられないことを悟り、
共に生きていくことに。



最初から、最後までずっと暗い

以上が簡単なあらすじですが、
もう、
ずーっとずーっと暗いです。

「三四郎」、「それから」と共に、
三部作とされており、
三部作の最終作ともなる「門」。

「それから」にあったような、
主人公の根拠のない自信や
愛に対する情熱は感じられず、
最初から最後まで、
曇り空のような小説でした。

しかし、そんな中でも、
「旧友と出会うかもしれない」
というハラハラする設定や、
二人の子供に関する
悲しく濃い話があり、
読んでいても飽きない、
深い小説だと感じました。


夏目漱石って面白いのかも・・・

国語の教科書に出てくるような
作家さんの小説は、
堅苦しくて面白くない!

そう決めつけていた私ですが、
前回読んだ「それから」に続き、
今回の「門」も、
言葉や表現こそ
少し堅く感じてしまいますが、

日本人らしい控えめな様子や、
細かい描写、設定、
気持ちの変化は、
私のように読書が苦手でも
スラスラ読めるくらい
読み易い内容でした。

(難しかったら、
読み飛ばせばいいですしね。笑)


夏目漱石さんと言えば、
「坊ちゃん」や「吾輩は猫である」
がとても有名ですが、
それらの本も一読してみたいとさえ
感じてしまったほどです。


まだまだ読書を始めたばかりの
ペーペーな私ですが、
夏目漱石の文学は、
ペーペーでも楽しめるようになっていました。


もし、あなたが、
「私は本が苦手だから・・・」
といった理由で夏目漱石さんを
敬遠しているだけなら、
もったいないです!

どこの本屋さんでも
確実に手に入れられますし、
青空文庫で無料で読むことも可能です。

この機会に、
ぜひ夏目漱石デビューを
してみてくださいね。




↓無料の青空文庫


↓オーディブル版も初回無料です




個人的に次に読みたい本


またまた夏目漱石さんの小説です。

すれ違いながら、
互いへの理解を諦めきれない夫婦の姿を克明に描く異色作!

留学帰りの健三は仕事に忙殺され、
妻子を思いやる余裕もなく日々を過ごしていた。

ある日、
彼のもとへ絶縁したはずの養父・島田が金の無心にやって来る。

かつての恩義や見栄のため、
頼みを断れない彼に嫌気がさす身重の妻。

しかし意固地な二人は話し合うこともせず、
すれ違う。

腹違いの姉からも経済的支援をせがまれ、
健三の苦悩は深まる。
そんな中、妻は出産を迎えるが……。

分かり合いたい、
分かってもらいたい、
けれども分かり合えない二人。

互いへの理解を諦めきれない夫婦の姿を克明に描く、
漱石後期の名作。

Amazon.co.jpより引用


わかり合いたい、
わかってもらいたい、
けれども分かり合えない・・・

世の中のあるある中の
あるあるですよね。

しかし、
Amazonの書評は
わかりやすすぎる・・・
思わず思考停止で
ポチしてしまうところでした。

危ない危ない・・

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