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ブスのマーケティング戦略

タイトルのインパクト、
表紙のインパクトといい、
それだけで
「マーケティング考えて作ってるな」
と感じる1冊、

税理士の田村麻美さんの、
『ブスのマーケティング戦略』

以前読んだ雑誌で
紹介されていたのがきっかけで、
読むことになりました。

読んだ時の率直な感想は、
不安定な時代に、
ブスだけではなく
世の中の全ての人に
勇気をくれる本だ。
ということです。

勇気をくれると感じた理由は1つ。

逃げ道はない、
武器を身につけろ!

と、良くも悪くも
現実を教えてくれ、
かつ具体的な方法論が
書かれていたからです。



逃げ道はない

あなたは自分のルックスに
大いなる自信を
お持ちですか?

「はい」
と答えたあなたは、
ここから先を読む必要はありません。

なぜなら、
ルックスや美貌に
自信を持つくらい
武器になっているのなら、
そのまま戦えるからです。

一方で、
それ以外の場合。

ルックスや美貌は、
常識レベルは必要で
清潔感がないと
ビジネスにもなりません。

でも、確実に
見た目以外の武器が
必要になります。

より具体的には、
自分自身(商品)を分析し、
戦う場所(市場)と、
その他のプレイヤー(競合)
精査することが大切なのです。


そして、もう1つ。
「若さ」という武器も、
賞味期限があります。

若手社員の頃は、
存在するだけでチヤホヤされますよね。

でも、そこそこの年齢になると、
可愛くないとチヤホヤされません。

むしろ、ルックスがそこそこ、
仕事もそこそこだと、
「こいつはそこそこなやつ」
と決めつけられてしまうことも多々・・・


だからこそ、
(繰り返しになるけれど・・)
自分自身(商品)を分析し、
戦う場所(市場)と、
その他のプレイヤー(競合)
を精査し、
戦略を練ることが大切なのです。



武器を身につける

では、具体的に
どのような武器を身につけるべきか?
資格や知識、実務の経験など
武器は様々です。

本の中では、
武器を見つけるための作業」
が30個以上紹介されていますので、
その中でも特に印象深いものを
紹介したいと思います。

・集合写真の自分を見る
・プロダクト(自分)解析をする
・勉強をする
・競合比較をする
・武器を増やし、総合点を上げる
・「最低限」の見た目アップ
・合コンでPDCAを回す
・自分の話は簡潔に具体的に
・「とりあえず」で軽く行動する
・市場調査
・資格を取ろう
・SNSで自己表現を磨く
・本職は真面目にやれ
田村麻美『ブスのマーケティング戦略』より抜粋



特に面白いのは、
プロダクト解析」です。

・見た目
・経済力(仕事)
・学歴
・居心地(人柄)
・相性(個性)

これら5つの指標を、
0〜100で数値化し、
分析を行うというもの。

著者の田村さんの分析結果は、
以下のように書かれていました。

・見た目 0  
・経済力 50
・学歴  70
・居心地 90
・相性  ?

結果、「居心地の良さ」
を高めていこう、という戦略をとり、
「気さくで居心地の良い税理士」
をサービスとして提供されています。

本にもある通り、
「見た目」の数値を
自ら0とすることは
非常に辛い作業ですが、

そう割り切ってしまうことで、
他の武器を磨こうと
意識することができます。

辛いですが、
ここで行動するかどうかで、
できるブスになるか、
全部そこそこの人になるかの
別れ道ができてしまいます。

あなたはどちらになりたいですか?




もし、行き止まったら

あえて、先ほど紹介しませんでしたが、
もし、
「頑張っているのに結果が出ない」
「評価がついてこない・・・」
そう感じていたら、
市場を変えることを考えてみましょう。

田村さんは経験談の中で、
都内と大手企業にいた頃は
「できない子」だったが、

埼玉県の会社へ転職し、
働く場所を変えたら、
「できる子」となったようです。

埼玉県の名門高校を
出られていたこともあり、
都内では通じなかった学歴が、
転職した途端ブランドにも
なったようです。


当たり前のことですが、
意外と実行されていないのが、
この「市場を変える」ということ。

大手企業で、都内で、
人が多い場所であればあるほど、
競争率が上がるのは当たり前です。

優れた人材もウヨウヨと
いることでしょう。

しかし、
戦う場所を変え、
あなたの強みを活かせる場所なら?
そもそも女性が少なくて、
それだけで有り難がってもらえるなら?

「戦いにくい場所」で
戦い続ける必要が、
特にないことがわかると思います。


終わりに

『ブスのマーケティング戦略』。
実際の経験談があったこと、
さらに、文章が面白いことから、
読み進めやすい1冊でした。

書いている内容の本質は、
井上大輔さんの
マーケターのように生きろ:
 「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動

とほとんど変わりありません。

しかし、井上さんの本と違うところは、
より初心者向けの優しい言葉で
書かれていることや、

「ブス」という言葉で
親近感が湧くということ。


女性であれば、
人生に1度は他の人の容姿と
比べられることがあると思います。

そして、その度に、
自分はそこまで可愛くない・・
とわかっていても、
ショックを受けてしまいますよね。

でも、
この本を読むと、
それでも、受け入れて戦い続けること、
そして戦略的に戦い、
武器を身につければ
自分の望むものを手に入れられる

ということがわかります。



あなたという商品を、
最適な場所で、
最適な方法で売り込んでくださいね😄

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