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今まで読んだことのない作家さんとの出会いの場

かれこれ1年以上お酒を飲んでおらず、
今ではお酒なしでもいけるんちゃうか?
という仙人モードに入っていた私。

だったはずが・・・
タイトルに強く惹かれて
購入してし、思わずノンアルビールを
プシュっとしてしまいました。

今日ご紹介する『泥酔懺悔

以前読んだことのある
作家さんのエッセイを読んで
妄想することができたり、

恥ずかしながら、
これまで名前も知らなかった
作家さんを知ることができたり。

そんな出会いのある1冊でした。


◇ ◇ ◇

色々な作家さんを知れて嬉しかったですが、
特に嬉しかったのが、中島たい子さん。

『漢方小説』ですばる文学賞を受賞され、
芥川賞候補に『院内カフェ』などの
名著を書かれている作家さんですが、
この本を読むまで知りませんでした・・

しかし、本書の『下戸の悩み』という
短編エッセイの中で、


下戸なら誰しもが感じるであろう悩み
を気持ちよく書かれており、
他の作品も読みたいと思いました。

しかも、そのエッセイのオチがこちら。


あの時ほど気分が良かった酒の席はない。

『泥酔懺悔』より 「下戸の悩み」 /中島たい子 より引用

もう二度とお酒を飲みたくない、
などと言うその辺にありそうな感じではない
終わり方なのが、かえって良かったです。


泥酔懺悔

泥酔懺悔。
タイトルだけで、
なんだかテンションが上がりますよね。

さらに、
山崎ナオコーラさんに、
三浦氏をんさんに、
西加奈子さんに・・・・

好きな作家さんの名前が
連なっておりさらに興奮。


『泥酔懺悔』でエッセイを書かれている作者
朝倉かすみさん
中島たい子さん
瀧波ユカリさん
平松洋子さん
室井滋さん
中野翠さん
西加奈子さん
山崎ナオコーラさん
三浦しをんさん
大道珠貴さん
角田光代さん
藤野可織さん

あなたも、上記の中から最低1名は、
名前を聞いたことがある!
本を読んだことがある!
という作家さんの名前があったと思います。


何も知らず、
タイトルだけで購入した本ですが、
なんと超豪華連作エッセイで、

居酒屋さんで、
12人の面白い人に出会えるような、
そんな1冊でした^^



編集後期(自立した女性はかっこいい。)

作者の方々のお酒への気持ちや、
お酒を通じた経験、
また、下戸ならではの悩みが
本書では綴られています。


中でも特に興奮してしまったのが、
山崎ナオコーラさんの、
ひとりでお酒を飲む理由
という短編エッセイ。

金は自分で稼ぐし、
自分の食事や飲み代は自分で払いたい。
旅行は自分で手配したいし、
バーのドアは自分で開けたい。

『泥酔懺悔』より 「ひとりでお酒を飲む理由」 /山崎ナオコーラ より引用

この言葉に心を打たれました。
と、言うよりも、

この言葉を堂々と書かれていて
かっこいい!!!と思いました。

最近でこそ、女性が活躍することは
何もおかしくなくなりましたが、

私が育ってきた環境では、
女の子は良い男の人と結婚してなんぼ
という変な考え方が多かったです。

また、時代のせいなのか、たまたまなのか、
会社でも「女子は奢ってもらってなんぼ
のような古臭い考え方が今でもありました。

それに、結婚前は、結婚を通して
相手から「養ってあげる」と言われるのも
すごく嫌だなぁと思っていました。

(そう言わない相手と結婚できて
結果オーライなのですが笑)


そんな私の中のモヤモヤを
20ページほどのエッセイが
吹き飛ばしてくれました。

また、このエッセイを書かれた頃は、
山崎さんが独身だった頃だそうですが、

エッセイに登場する男性が、
山崎さんの『母ではなくて、親になる
に出てくる旦那さんと特徴がそっくりで、


後々の旦那さんなのかな?
と妄想するのが個人的に楽かったです。


そんな、いろんな方の執筆の背景まで
想像できる本でした^ ^





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