#WhiteRoom;Alpha:"紡"-1

@one
 月明かりだけが見守っている雑木林の中。風もなく、木々が枝葉を掠める音もしない。近くに野鳥がいる気配を告げる鳴き声もせず、動物の遠吠えもまた無かった。
 そんな中、自然のものとは捉えづらい規則性があるように感じられるザク、ザク、と言う音だけが響いていた。
 雑木林の麓からやや奥まったところに一台の車が止められている。灯され放しにされたヘッドライトが照らす先には、やや大型のスコップで地面を掘削する姿があった。
 その傍らで照らされているのは、どうやら人間の下半身のようだ。投げ出すようにして地面に放置されたその脚は、しかしピクリともする気配がない。
 スコップによる作業を続けていた人物がその手を止めると、その投げ出された脚をつかんでズルズルと引きずって、作業によってできた深くはない穴に放り込もうとした瞬間にそれが映った。
 その人間は女性のような服装をしており、着衣に大きな乱れはなかった。
 そして同時、首から上にあるはずのものも同時にまた、無かった。

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基本的に物語を作ることしか考えていないしがないアマチュアの文章書きです。(自分で小説書きとか作家とか言えません怖くて)どう届けたいという気持ちはもちろんありますけど、皆さんの受け取りたい形にフィットしてればいいなと。yogiboみたいにw