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音楽家がお客様の感覚に注意すべきこと

お客様

聴取者あっての演奏家です。この時に音楽家が間違ってお客様の「感覚」に期待して、大失敗することが多いので注意が必要です。

頭の中

自分の音楽家を聴いてくださる方の頭の中は見ることができません。したがって、自分の経験、知識、推測でお客様の頭の中を想像することしかできないのです。

感覚

音楽を聴いた瞬間どのような「感覚」になるかというのは、頭の中の「考え」以上に繊細な事柄であり、自分でも制御できないことがあります。
私自身、同じ曲を聴いても日によって、うるさいと感じたり、静かすぎると感じたりします。

自分と同じじゃない

「え?この食べ物嫌いなの?美味しいのに」という人いませんか?この人の頭の中は「自分は美味しいと感じている。その感覚は皆同じであるはずだ。それが分からない人は感覚がおかしい」というロジックになっているのです。

つまり、自分の感覚が適切であり一般的であり、それと異なると非常識だと感じているのです。

行動科学でフォールス・コンセンサスと呼ばれる効果です。

音楽家も

「え?ジャズ嫌いなの?良い音楽なのに」とか、「クラシック聴かないの?楽しいのに」「ヘビーメタル聴かないの?かっこいいのに」とか言う人がいたら、フォールス・コンセンサス効果の餌食になっています。

しかしこれは人間である以上しょうがないことなのです。

だからこそ、私達音楽家自身はそのように考えてはいけません。

感覚は人それぞれなのです。

おしまい♫

津本幸司

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津本幸司
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