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1万時間練習しても音楽家にはなれません【音楽家コーチング】

1万時間の法則

1万時間一つのことに打ち込めば、その道のエキスパートになれるという話を聞いたことがあるのではないでしょうか。1日8時間の練習を3年半続けるということです。それを信じてがむしゃらに頑張っているアマチュア音楽家がたくさんいます。

結論

1万時間練習しても音楽家にはなれません。

証拠の前に

はっきり言って今どき、プリンストン大学のメタ分析を根拠に「教育面で4%しか実現しなかった」などを主張する人、反論する人、議論する人は机上で考えているだけの人です。何かを成し遂げた人でもなければ、その統計データを実体験で見たわけでもありません。つまり、このようなネットの情報は頼りにならないということを最初に押さえてください。

証拠①

私の母校であるバークリー音楽大学に毎年何千人もの生徒が入学します。全員4年間必死で勉強します。1万時間などのレベルではありません。恐らく2万時間くらいは勉強するでしょう。成功音楽家は1%も生まれません。

証拠②

私のもう一つの母校である東京藝術大学も常に3000人が在籍しています。入学式できっちり言われます

「一人の天才を育てるためであり、他の人は数合わせ」

大袈裟な叱咤激励の方法ではありますが、確かに藝大を一流になる人は一握りです。そして、この3000人は藝大で1万時間練習するだけでなく、藝大にに入るまでに数万時間の練習をしているのです。

個人的に

私はバークリー音楽大学を演奏科で卒業しましたが、同期で活躍しているのはジョン・メイヤーくらいです。

東京藝術大学は音響・心理・統計というコンピューター科学の分野で大学院を出ましたが、同期の天才達は全員ただのサラリーマンになっています。

言いたいこと

言いたいことは「1万時間練習しても無理だから、皆さん全員無理ですよ!」と言うことではありません。

「時間じゃない」

と、言うことです。どちらかというと

「時間だけじゃない」「1万時間なんて当たり前」「1万時間の質の問題」

と、言うことです。

方法

1万時間の質を向上させる方法は「この15分の使い方で正しいのだろうか?」と、常に考えることです。

私達(音楽家コーチング集団)は15分を1単位として考えています。

この15分ずつの時間の使い方が正しくなれば、この先の1万時間で確実に成功します。

まとめ

空回りの1万時間を過ごさず、質の高い、正しい1万時間を過ごしてください。

詳細は3月の「音楽家のタイム・マネジメント・セミナー」で指導します。

この書籍でも少し紹介していますが、時間に関する本は来年にでも執筆しますね。

公式LINEでも、音楽家を目指す方に有意義な配信を日曜日限定で行っていますので、是非お友達になってください。




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