読書記録 「さよなら」が知ってるたくさんのこと(唯川恵)
良い土日を過ごした。実家に滞在し、草引きをしたり裏山に散歩しに行ったり。鳥が種を運んだのか、キウイが自生していたり、木苺がわんさか生えていた。夜は本棚を物色し面白そうな作品をいくつか手に取る。
「さよなら」が知ってるたくさんのこと(唯川恵、2001年)
唯川さんの作品は、「肩越しの恋人」など数冊は読んだ事があったが、エッセイは初めて。ウラスジを読むと、日々、1人で生きていくことに、「大丈夫」を届けてくれる本だと!
今の自分にぴったりではないかと思い、早速読み進める。特に自分にグサッときた箇所がある。
「思い出を壊す時」昔、気になってた人に会った時、何か気持ちがまた燃え上がるようになるが、それは、過ぎ去ったものを美化する人間の習性により、「あの頃の自分を取り戻したい」だけであること。
「それでも優しい男が好きですか」優しい彼は、自分にとって都合の良い男なだけである。良い気分になれるからである。それを思えば、あの自分の思い通りにならなかった人はどうだったんだろう…といった感じ
他にも、あれ?自分こんな恋愛したかな?こんな経験あったよね?と錯覚してしまいそうになるような尖ったメッセージで、さすが唯川先生…となる
作品中には、他にも嫌な人との付き合い方や、お金との向き合い方、著者の恋愛観など、とにかく刺さるし学べることが多い。この作品を色んな人に知って欲しく、仲の良い先輩に明日貸すとする。
唯川さんの作品、もっと色々読みたい。
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