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「えどがわ楽市」の作り方 予算編

ここでは予算について赤裸々にお話していきます。

イベントというのは基本的に大儲けはできないと思っております。
大前提として様々な人の善意と熱意とボランティア精神がなければ成り立たないのが現状です。

2023年の第5回で赤字がようやく数万円になりました。
多い時では100万円単位の赤字が出たこともあります。

なるべくお金をかけないこと、お金をどこで集めるかの2点が肝になります。その辺からお話していきます。


支出

イベントをやる際、主に

  • 会場費

  • 出演費

  • 人件費

  • PR費

  • リース費

  • 大道具費

  • 装飾費

などのお金がかかります。

主な項目のひとつひとつを解説していきます。

会場費

行政との関係編で書いたように「えどがわ楽市」の場合、会場費は免除。
免除ではないとすると、大き目の会場だと100万円~くらいかかることも。

行政管理の場所を借りると通路や広場などはお金がかからず、店舗や舞台などを置く場所のみ費用が掛かり、1㎡あたり数100円ということが多いようです。
また、入場料をいただく形だとさらに使用料がUPすることもあるようです。
■ 2024年第5回目:全体の0%

出演費

コンセプト編でお話ししたように出演者の妥協はしたくないし、ある程度知名度のある人も呼びたい。

となるとここはそんなに安くすることはできませんでした。

「えどがわ楽市」ではダンス部門とライブ部門の担当に予算を丸ごと渡し、その管理も含めてお願いしています。
■ 2024年第5回目:全体の25%

人件費

2017年(初回)は知り合いやお友達などなどにスタッフを頼み、謝礼金を少しお支払いして行いました。当日は7~8人のスタッフで回しました。

第2回からは細い公道を挟んでの2か所開催だったので、プロの警備員6名ほどにお願いし横断歩道に常駐してもらいました。料金は大体10万くらい。

規模が大きくなった2023年では、ボランティアさんにかなりの数参加いただいて運営をしています。
■ 2024年第5回目:全体の2~3%

PR費

近隣にたくさんの人が住んでいたり往来が多い場所だったりと、集客が期待できるとしてもここをサボるイベントは悲しい結果になりがちです。

油断せずにやれることをやっていくのはなにより大切。
詳しくはターゲットとPR編をご参照ください。

■ 2024年第5回目:全体の20%

リース費

テントやテーブル、椅子などなど。
様々な会場があり、その会場が所有している備品も様々です。会場所有のものだと比較的安く借りられる場合もあります。
しかしそもそも会場が所有していない場合もあるので、その際はリース会社で借りることになります。

テントは安いからといって組み立て式はおすすめしません。
タープ型のテントと比べると重さと組み立てるときの手間が10倍くらいなので、ちょっと高くてもタープ型がおすすめです。

また、音楽ライブをやる場合はPA機材のレンタルが必要です。
DJなのかバンドなのかアコースティックなのかで費用はだいぶ変わってきます。

ちなみに「えどがわ楽市」では2023年にテントを30張ほど購入しました。
リースと購入の費用がそんなに変わらず、2回使うとペイできてしまうので。
※ レンタルしますのでお声がけください笑
■ 2024年第5回目:全体の5%

大道具費

イベントでライブをやる際には舞台が必要です。
会場に備え付けがあれば大きくお金がかからないのですが、ない場合にはレンタルする必要があります。

けっこう高いので「えどがわ楽市」では自作しました。
なぜ自作ができたのかというとワタシの後輩に建築系の職人がいたからです。

とはいえそれでも数10万円はかかりました。
(もちろん一旦購入すれば次回からは安く済みます)
※ 安めに舞台組みたい場合はレンタルしますのでお声がけください笑(2
度目)
■ 2024年第5回目:全体の6%

装飾費

装飾はイベントの世界観を出すためにとても大切
とはいえお金がないイベントでは後回しにしがち。
「えどがわ楽市」では大型の横断幕のみを作りました。

本当はたくさんのノボリや会場地図など作りたいのですがなかなかそこまで予算が回らず…。
■ 2024年第5回目:全体の10%

電源費

2023年は会場が公園だったため、電源がない状況でした。
発電機も考えたのですが、騒音が大きくなることから仮設の電源を立てました。
長―くケーブルが必要なのでそれも購入。ケーブルが12万円、仮設電源が23万円ほどかかりました。
■ 2024年第5回目:全体の13%

以上が支出の部です。
すべての部分でどうやって出費を抑えるか!がテーマになっているので、知り合いを通じてお願いしたりで一般的な価格とは一概には言えませんが、2023年は300万ちょっとでした。

収入

イベントの収入は大きく分けて

  • 協賛費

  • 出店費

  • 補助金など

の3つが柱になります。

あとは伝家の宝刀ポケットマネー。
冗談はさておき、何度も言っているようにイベントは基本大きく黒字になることはありません

特にうちのような小さなイベントの立ち上げ時は協賛がたくさん集まることは考えにくいし出店も高い金額は取れません。

そんなわけで裏技は見つかっておりませんが、収入についても一応ひとつずつ詳しく説明していきます。

協賛費

2022年くらいから10社、2023年で25社と近年やっと増え始めました。
最初の方は本当に見つからず、頼ってはいられないという感じ。

2023年は130万円ほど集まったので、今後も増えていきそうかなぁと希望的観測があります。

出店費

当初はこれが収入の柱でした。というかそれ以外に収入がありませんでした。認知もほとんどない状況なので相場よりかなり安く設定しました。
第1回目と2回目は出店料のみで2,000円~8,000円ぐらい。
飲食店舗と物販店舗、出店サイズで金額に幅があります。

第3回目からは売上金額のパーセントも頂戴することに。出店料3,000円~8,000円ぐらいプラス売上の10%としました。

第4回目は「コロナからの復活」をテーマにしたので出店料はゼロ。この時は大きく赤字でした。

第5回目からは引っ越しをして規模を大きく開催したので、旧開催地の時よりも値上げをさせていただきました。
価格は飲食店舗が10,000円、物販店舗が8,000円、プラス売上金額の15%です。

売上金額のパーセントをいただくとイベント終了時に出店者さんに会計をしてもらうことになり、けっこう手間が増えるので注意が必要。
特に売り上げの証拠としてデータの提出をマストにするとより手間が増えます。

手間と嘘の申告をする可能性を秤にかけ(明らかな嘘の申告をする人は次回から出店をご遠慮いただけばよいので)「えどがわ楽市」では自己申告制で性善説を信じて行っております。

補助金など

「えどがわ楽市」では今まで使ったことがないので大した情報はないです…が、その中で言える範囲をご紹介します。

補助金、助成金は情報が命です。
「えどがわ楽市」として江戸川区と情報共有をしつつ進めていましたが、区から補助金などのおすすめがあることはありません。
自分で調べて情報をゲットするのが大切です。

伝家の宝刀

要するに会社から赤字を補填しました。
ようやく2023年にはひとケタ万円まで赤字は少なくなってきました。

以上が予算編でした。
赤字が数100万円の時もありましたが、こんな感じでお金のやりくりをしています。


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