「えどがわ楽市」の作り方 ターゲットとPR編
コンセプト編で「コンセプトがないのがコンセプト」というお話をしましたが、それを踏まえてターゲットもほとんど設けていないです。
コンセプトについてはコチラから!
老若男女みんなに来てほしいイベントにしています。
(キッズダンサーの出演が多いし、イベント好きなのは若めのファミリーになるのでその割合は多いですが)
どうしてターゲットを特に設けないとしたのかを説明するにはこのイベントの強みはなにか?から入ります。
「えどがわ楽市」の強み
地元ネットワークがある
住宅街(人がたくさん住んでいる)
イベントが好きな人は多い
3つを考えるとターゲットを絞ってやらずとも普通のことを普通にすれば人は来る場所なんです。
なのでターゲットは特に設けず、おいしい食べ物といい感じの音楽(マニアックになりすぎない)、ちょっとしたお買い物ができる空間づくりで多種多様な人に来てもらえるように設計しています。
「えどがわ楽市」でのPRについて
毎年人が来るから、往来が多いから、有名な人が告知してくれるからとかで油断するのはとても危険です。(自分自身にも戒め)
そんな思いを心に秘めて「えどがわ楽市」では以下のPRをやっています。
口コミ
ポスティング
お店などへのフライヤー配布
「えどがわ楽市」公式SNS(広告)
「えどがわ楽市」公式SNS(投稿)
タウン誌の記事
江戸川区の公式サイト、SNS、掲示板、チラシスタンド
今どきの広告はSNSが中心ではあるのですが、1万人規模くらいの地域に根差したイベントはそうでもなく、アナログが有効な気がします。
ちょっとした地域情報は掲示板を見たりしませんか?
あと地元のタウン誌を見たりとか。
なので海千山千の信頼度が低いSNSの広告で勝負する必要はないです。
地域のお店や江戸川区のリアルの掲示板などは元々信頼度が高いことが多く、SNSの広告で埋もれるくらいならアナログで「いつも行ってるお店にチラシがあるから」や「住んでいる地域の掲示板なら」といった信頼度に乗っかってPRする方が効率がいいです。
また、口コミが最強なので口コミを言ってくれる人を探して手伝ってもらうことも忘れずに。
最後にリマインド的にポスティングをし、実際にチラシを配ることで来てもらえる確率を上げます。
あとはPRに入るかわかりませんが、集客という意味で重要なのがキッズダンサーです。キッズなので必ずパパママが付き添いで来場します。
うまくいけばパパママに加えておじいちゃん、おばあちゃんまで見に来てくれるので1人のキッズダンサーにつき4人の集客が見込めます。
しかもキッズダンサーは団体なので、1組5分の出演にキッズ10人とかが普通です。そうすると5分で40人の集客になります。
フラッと層とマスト層を意識する
次にPRで意識していることは「何カ月も前から予定を決めていくものではないフラっとイベントに行く層」(以下フラっと層)と「絶対に「えどがわ楽市」に行きたいから何ヵ月も前から予定を空けておこう層」(以下マスト層)いう2つのターゲットがあるということです。
マスト層はやっていることさえわかれば来てくれる可能性が高いです。
いかにフラッと層にアピールするか。ここでのPRは以下になります。
フラッと層へのPR
ポスティング
掲示板
フライヤー
タウン誌
SNS広告
一番最初にイベントをするとき、関係者以外は全員フラッと層です。
段々マスト層が増えていくのが理想です。(満足度が少ないと逆に減る)
普通のコンセプトで、有名な人がたくさん出るわけでもないイベントはフラッと層ねらいで、なんでもいい暇つぶしくらいのノリで来てもらえることを意識します。
フラッと層に刺す有効範囲
フラッと層に刺すためのPRは有効範囲が狭いということがあります。
なぜ有効範囲が狭いのかというと、フラッと層がフラッと来るようなイベントは似たようなものがほかにもあるということです。ただ人が集まりやすいということは行きやすい場所です。
「近い」が強みであり、弱み。
「同じようなイベントがたくさんあるけど近いし、このイベントでいいや」という人に丁寧に伝えて来場してもらうのが大切です。
逆に遠い人にコンセプチュアルでもないイベントに誘っても、近くに同じようなイベントがあるからいいや。ともなるため告知の範囲が狭まるということです。
全く逆の話をすると、コンセプチュアルなイベントは刺さる人には深く刺さるので距離や参加のハードルが関係なくなります。
マスト層には近所のいろいろな人に刺すのではなく、全国各地に広がるコアな人に刺しに行くのが大切です。
いかにしてフラッと層に刺すか。そのためには必要なものと不必要なものがいくつかあります。
フラッと層に刺すために必要なもの
ざっくり何をやっているか
キッチンカーがいっぱいあるとか音楽が流れているとか、ざっくりが大切です。なんとなく楽しそうを伝えます。目を引くビジュアル
なんとなく楽しそう!
それは理屈ではなく、ぱっと見のイメージです。
前述にもありますが、そこを演出するためクリエイティブは惜しまずしっかり作ります。
フラッと層に刺すために不必要なもの
知らないアーティストやダンサーなどの固有名詞
相当有名なアーティストや芸人さんでないとそれ目当てで人は来ません。固有名詞が必要なのは圧倒的にマスト層です。もっと言うと当人とその関係者のみの場合が多いです。フライヤーに自分の名前が書いてあった!というのは当人はうれしいのですが、ここではフラッと層を狙うのでスペースの無駄になります。
どうしても書く場合は書いてもらった出演者がうれしいから書くというのを忘れないようにします。詳しいイベントのコンセプト
「他のイベントとの差別化を!」とか思っているとコンセプトを長々と書きたくなります。(めっちゃわかる)
でもフラッと層は小難しいことや目新しいことを求めていないので、そこを長々書くのはマイナスになります。
マスト層へはSNS
元々知っていて来場のモチベーションがあるのがマスト層なので、「今年はどんなことをするのだろう?」と見てもらうために詳しくSNSで投稿していきます。
加えてフラッと層からマスト層への変化を促すのもSNSの投稿です。
掲示板やフライヤーなどで見て、気になってSNSを調べる人はマスト層への変化の期待がある人です。
そこでフラッと層向けの時には書いていなかった情報までしっかり伝え、マスト層への変化を促します。
以上がPRについてのお話でした。
またもやネガティブで申し訳なさすぎるのですが、フラッと層がどんなことを求めているかをしっかり認識していくことが大切です。
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