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「えどがわ楽市」の作り方 コンセプト編

コンセプトについては当初と今現在では考え方が違うかも知れません。
そしてこれからもきっと変わっていきます。

2023年の「えどがわ楽市」終了時のワタシの考え方を記していきます。


コンセプトは設けない?

「えどがわ楽市」のコンセプトは「特にコンセプトを設けないこと」です。
もちろん毎年テーマのようなものは設けますが、あくまで飛び道具的な企画です。

「特にコンセプトを設けないこと」とはどういうことかといいますと、
①地理的に②ワタシの能力的に③予算的にもインスタやメディアで「面白い!」となるようなものは作れないという、とってもネガティブな感じで始まっております。

①地理的に
東京の中心部ではなく、会場は江戸川区という東京の東の端っこ。
「千葉なの?」と言われることもしばしばの場所。インスタを賑わすようなおしゃれだったり尖っているような企画は合いません。

それどころかそんな企画をしたらふらっと来るファミリーやお年寄りなどは引いてしまって逆にハードルが高くなるのでは?と考えています。
 
②ワタシの能力的に
ワタシは特にクリエイティブを学んでいたわけでもなく、代理店でゴリゴリ企画を考えていたわけでもない人間です。
外部でとがった面白い企画を考えてくれる人を雇うとお金もすごくかかるし…ということで、身の程を知るということですかね。
 
③予算的に
こちらもすごく大きな問題で、イベントってお金がかかるんです。
最低限でもアーティスト呼んだり、舞台組んだり、警備のスタッフ雇ったり、それに加えて変わったコンセプトを設けると+アルファは青天井です。これは無理だ!
 
ですが、この3つのネガティブも考え方によっては強みに変わります。


①地理的に
逆に言うと、ふらっと遊びに来てくれる人も多い地域性ともいえるのが江戸川区葛西付近です。
大それたオシャレさや企画は引かれてしまいますが、ちょっとしたギャップがとても喜ばれます。

例えばちょっとテレビで見たことがある芸人さんを東京の中心部で見ても「売れない芸人が出てるなぁ」で終わるところが、こちらでは「TVで見たことがある有名人だ!」と盛り上がってもらえます。

②ワタシの能力的に
クリエイティブな能力がないことを分かっているので笑、そもそもやろうとしないことは大きなメリットです。
できる!となって予算をかけて失敗する未来は避けたいので、できることを少しづつコツコツと。ということが大切です。
 
③予算的に
メディアを見ると誰が見てもスゴイ企画やキラキラした写真がたくさん飛び込んできます。ですが、「えどがわ楽市」は予算がないのでほとんどが手作り。
舞台も自作、ブッキングも自前、出店者もお友達つてがほとんど。
そうすると仕事ではない関わり方をする人が増え、結果的に一体感に繋がっていきます。

以上のことを鑑みてコンセプトは「特にコンセプトを設けないこと」としました。
 
もう少し言及すると「年齢や趣味趣向バラバラのみなさんがちょっと楽しめる空間を作ること」がコンセプトになるのでしょうか。
 
もう1つ踏み込むと「来場してくれるお客様が楽しめることを1番とする」と言い換えられるかもしれません。
 
以下でコンセプトのない、みんなが楽しめる空間のために頑張っている部分を書いていきます。

喜んで欲しいのは来場者

まず普通の町のお祭りを見てみると惜しい!となることがたくさん見えます。
例えば偉いっぽい人のあんまりおもしろくない挨拶だったり(ごめんなさい)、飲食店ではない近所のおじさんたちの焼きそばだったり、素人のおやじバンドだったり。
 
江戸川区に由来があることももちろん大切ですが、出店や出演は運営が「面白い」や「スゴイ」と思える人を呼ぶようにしています。
それはきちんとお客様と向き合っていることにもつながると思っています。

普通のことを普通にする

それに加えてすごく意識をしたのは普通のことを普通にするです。
小さなストレスの積み重ねがお祭りの満足度を落としてしまいます。

それはトイレがきれいで常に紙があるとか、ゴミステーションがきちんとあるとか、自転車がストレスなく停められるとかなどなどです。(できてない!と思われるかもしれません…意識していますが至らない点も多々です)

クリエイティブは妥協しない

「えどがわ楽市」のポスターやキービジュアルはワタシが全幅の信頼を置くプロのデザイナーさんに作ってもらっています。2023年のビジュアルも、何の直しも無しで一発でOKを出したくらいの信頼度です。

ポスターやサイトなどで使われるキービジュアルはイベント全体のイメージに直結するのでしっかりとしたプロに作ってもらうのはこだわっています。

以上がコンセプトのお話。
なんにもこだわってないように見えてこだわっている、そんなお話でした。


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