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#23 『地方』である理由

2023年11月某日

最近、ふと疑問に思うことがある。なぜ、自分は地方で働いているのかということである。ふりかえると、なんとなく地方で生まれ・育ち、就職する際になんとなく地元に帰ってきた。よくよく考えると、筆者は地方で働く理由はあまりないのではないかとすら思えてきた。

コロナ禍の際に、「地方移住」「東京からの脱出」「地方でリモートワーク」みたいな話題がよく聞かれ、世の中、「ほんとうは、地方がとても良いと思っていたんだよね。」という空気感につつまれた。筆者はこれに対して、少々懐疑的なスタンスで「ほな、そもそも地方でおったらよかったんじゃないの。」などと思ったりしていた。

筆者なりの分析では、コロナ禍の地方回帰トレンドというのは、あくまで「東京の仕事」を据え置いた状態で、「地方の物価水準」を享受する「経済的メリット」が大きいことによる行動変化でしかなかったのではないかと思ったりしている。なので、ホントのホントは「地方のつまみ食いの良さ」程度しか評価されていないのではないかと考えている。

このことは、地方側からの視点で見ると「需要家(お客様)」としての移住者は増えるが「供給家(つくりて)」としての移住者が充分増えていないと解釈することもできる(ちょっと無理あるけど)。なので、建設的な議論をするならば、やはり重要となるのは「理由は様々であれ、地方に来た人を積極的に価値のつくりてになってもらう」ということだろう。具体的には、地方での「しごとづくり」が肝になるはずた。特に「おもろいしごとづくり」が。

筆者は、このような問題意識から、「地方の仕事」について「取り扱うテーマ」もさることながら「事業開発のプロセス」に面白みを見出すことで、地方における魅力的な仕事を増やすことができると考えている。

草刈りビジネス、便利屋ビジネス、駄菓子屋、文房具屋、不動産屋、クリーニング屋、コインランドリー…。さあ、近代の田舎ビジネス、ロードサイドビジネスなど、一見すると地味だが、ビジネスモデルを紐解くことで一層面白さを見出せるタイプの「実業」に光をあてよう。プロフィットの金脈もそこにあるはずだ。

ということで、筆者はローカル実業家として成長していくストーリーを生きることにしました(ひとまず副業やけど)。みなさん一緒にやりましょう。

ほなら。

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