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偏愛クリニック③【ローカル情報】

先日の投稿①で


GOOGLE一強でないとか、大阪の地名の読み方クイズ、家庭で信頼されていないとか 患者さんの受診理由などを書かせていただきました。まだストーリーが見えませんよね?

そして投稿②では


演繹法の場合には前提が非常に大切なので  結果が思うように行っていない場合には前提について絶えず疑うことが大切です。
哲学者が演繹法で考える際の大前提をまずは追求するという話から 検索サイトやREVIEWサイトの結果は医療機関を受診する前提として正しくないかもという話を書かせていただきました。

勿論 評価というのは主観

評価に正解不正解をつけることは出来ません。感情は自由です。思うのは自由です。それを統一しようとするのは思想統制です。賢いGOOGLE社の方がそんなことをわかっていないはずはありません。
「評価にはばらつきが有るのはわかっています。しかし、数が集まれば然るべき評価に収束されていく」とGOOGLEが判断しているのでしょう。

ずっと過渡期のローカル情報


NATIONWIDEな店舗や顧客数や患者数が多い施設のREVIEWは数が集まるので然るべき評価にすぐに収束していくのかもしれません。しかし、ITリタラシーが高くない方も多い高齢者や疾患で苦しんでREVIEWどころではない患者さんもおおい医療機関。小規模クリニックですと ローカルの狭い範囲の患者さんを対象にしておりますのでそもそもREIVEWが集まりにくく 偏った一部の評価が☆の数に影響を与えやすいということがあります。そうなるとそれを参考に受診や紹介をすることが出来ないということになります。前提に信頼性が無いことになりますから

なにが言いたいかというと


小さなクリニックの情報は検索サイトやREVIEWサイトでも信頼しにくいということです。
それと個々のクリニックのウェブサイトも悪意なく情報錯乱の原因なのです。
クリニックは患者さんの獲得のために すこし広めに情報を盛っていたり 本当のコアの専門性以外の情報も強みの一部として載せているため、医師でさえその先生の強みが分からないのです。

つまり 患者さんも医師もWEBでは適切な情報を探せないのです。つまり医師も患者さんも当てにしている情報(前提)が間違っている可能性があるのです

患者さんは何を拠り所に医療機関探しているのか?

下記の図は再掲ですが

・医師による紹介
・家族・友人・知人からの勧め

に付いて注目していきましょう


家族・友人・知人からの勧め


家族・友人・知人は多くの場合 医療従事者ではありません。 そうなると医療と関係のない側面が重視された情報(前提)の勧めになります。

多くは 医療視点(ドライ情報)ではなく 優しさや融通の聞きやすさ(ウェット情報)によるものです。しかし、そもそも医療とは疾患対応のためにかかるもので究極 ドライ情報のほうが大切ですので。家族・友人・知人からの勧めという受診は前提が正しくない可能性が高いです


医師による紹介


投稿①で テレビに出演しているパネルDrに対して「あの先生 確かにXX科の先生だけどサブスペシャリティは違うんだけどな‐」と思うことがありますよね?
とか
Q1:放出
Q2:交野
Q3:私市
Q4:柴島

読めますか?と書かせていただきました

これは それぞれの地域(専門性や地理)内については十分な理解をしていても 専門性が異なっていたり 地理が異なると それが適切なのか 不適切なのかがわからなくなるということです。 

これってどういうこと?


いずれも 患者さんが拠り所にしている前提が誤っている可能性が高いということです。


よりマシなのは?


個別の状況次第だとは思いますが、医療リタラシーを鍛えるのは非常にコストが掛かるので【医師による紹介】が【家族・友人・知人からの勧め】よりも確率的にはBETTERだと考えます。

しかし、繰り返しますが
それぞれの地域(専門性や地理)内については十分な理解をしていても 専門性が異なっていたり 地理が異なると それが適切なのか 不適切なのかがわからなくなるということです。 

偏愛クリニック=偏愛東京


これが本題ですが 数日前に 偏愛東京というものの駅広告をみて改めて僕がやろうとしているのはこれと似ているんだなと



・情報の偏りが有る
・専門性の偏りが有る
・地理の分布の偏りがある


そんなクリニック情報について WEBや患者さんの情報(前提)による紹介は医療リタラシーが高くないので前提そのものが脆弱。

医師による紹介も同一領域(専門性や地理)内であれば前提が強固です。しかし、それは単なるドライ情報。更に大切なのは 自分がわからないこと・出来ないという恥ずかしさをもって紹介しているということを理解しただけるという稀有な先生に対する偏った愛(ウェット情報)が前提。

そのような偏愛クリニック情報は各先生方がお持ちです。その偏愛クリニック情報がシェアされないことで患者さんの適切な医療機関受診が出来ないことになっているのです。

先生方にお願い

先生方の当たり前は決して 他地域(地理的・専門分野)の先生方にとっては当たり前ではありません。

そういった先生の偏愛クリニック情報をシェアすることで患者さんの受診体験をあげ 紹介した先生の評価をも上げることになると信じます




今日はここまで





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