良いことを伝えるリレー
幼稚園の懇談会、園長先生の言葉
「最近は、良いことを伝えてくれる子がいなくなりました。◯◯ちゃんが意地悪した〜!◯◯ちゃんが誰か叩いた〜! と、良くないことを見つけて皆さん一生懸命に報告してくれます。
ただ、ここ最近は誰一人、友だちが良い行いをしてくれたことを報告しにきてくれません。とても悲しいことです。ぜひ、父兄の皆さん、家で子供に注意をしてしつけることも大切ですが、誰かの良いことを見つけ、それを伝え合う環境を作ってあげてください。
親は子の鏡です。親を見て子は育ちます。一緒に心豊かな子供たちを育てましょう」
すごく刺さった。
ショックだった。
振り返るとぼくは注意ばかりしていた、失敗を見つけては指摘していた。
平日は朝早く出て行って、夜遅く帰り、休日はぼくと遊ぶけど、何かミスをすると叱られる。
そりゃ、マネするよね。申し訳ない。
だから、先週末から我が家では嬉しいことをしてくれたら誰かに伝えるリレーをはじめました。
やることはとても単純。
洗濯物を長女が畳んでいたら、それを見た妹が「お父さん、お姉ちゃんが洗濯物をたたんでくれたー」と伝えてきたり、次女が食事の時に飲み物を注いでくれていたら長女が、「お母さん、妹が飲み物を注いでくれたよ!」と伝える。
重要なのは、子供同士で良いところを見つけ合って親に報告し合うこと。
これを、親が見つけて、子供に伝えると少し嫌な気分になる子もいるだろう。例えば私が、「◯◯ちゃん(長女)が洗濯物を畳んでくれたよ!」と次女に伝える。すると次女は「じゃあ私も何か良いことする!」と、競争心あおられるならまだいい。けど、「お姉ちゃんばかりほめられてずるい!」とねたんでしまう可能性もある。
だから、子供同士で見つけて、感謝したいことを大人に伝えるというリレーがちょうどいい。
良いこと、感謝したことのバトンを受け取ったら、「良く気づいたね!教えてくれてありがとう!」と、またバトンを返してあげる。
そして、このバトンは夫婦間でもとても効果てきめんだ。
普段は育児に疲れて大変な妻も、子供たちが言うことを聞かなくてグチをこぼしてしまう場面があるが、良いことを伝えるリレーがはじまるとコミュニケーション一変する。
子供たちのミス報告だけではなく、良いことを伝えてくれたバトンの内容や数を伝えてくれるようになる。すると、聞いているぼくもとても気分が良いし、子供たちをとてもほめたくなる。そんな好循環を回してくれるのが「良いことを伝えるリレー」です。
ミスや失敗はすぐ目に付く、
けど、良いことや感謝したいことは意外と意識しないと見つからない。なぜならいつもの行為を「あたりまえ」だと思ってしまっているから。
だから良いこと、感謝したいことを大小限らず見つけて口に出して伝える。
こんなにもエネルギーを使わず、心が暖かくなるリレーをやらない理由なんてない!
このバトンが広がればいいな、と、
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