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上限目標をつくる

おはようございます。毎日投稿74日目になりました。今日も頑張っていきましょう!

1日の目標の立て方

   長期的な目標を達成するための手段として、達成したい期日から逆算して短期的目標を立てるという方法があります。「今日の目標」とか「ノルマ」とか呼ばれるものです。これは一般的によく知られていることです。では、皆さんは長期的な目標を達成するための短期的目標をどのように立てているでしょうか?
 
   恐らく、多くの方が「1日○○以上」という目標を立てたり、「体力が続く限り限り続ける」「なるべくゴールに近づく」といった曖昧なものにしたりしているのではないでしょうか。これは、「出来ることなら出来ただけ良い」ということを前提とした考え方です。

ペース管理の重要性

   話は少し逸れますが、こんな話があります。20世紀初頭の南極点にまだ誰も到達したことがなかった頃、イギリスの軍人スコットとノルウェーの探検家アムンセンがそれぞれチームを率いて南極点到達を目指すレースに挑みました。2つのチームはほぼ同日に出発し、天候などの条件もほぼ同じでした。
 
   軍人であるスコットの戦略は「天気がいい日にチームが疲れ果てるまで前進する」というもので、一方、探検家のアムンセンの戦略は「天候に関わらず、毎日過不足なく15マイルずつ必ず進む」というもので両者は対照的でした。
 
   その結果、南極点に先に辿り着いたのは、探検家のアムンセンで、人類史上初の南極点到達を達成しました。一方の軍人スコットは南極に辿り着きはしたものの、それはアムンセンが南極点に到達してからなんと34日も後のことでした。さらに、到達時点で疲労困憊だったスコットのチームの5人は帰路の途中で全員凍傷で命を落としてしまったといいます。

上限値の設定

   この話は我々の短期的目標の立て方に欠陥があることを示唆しています。それは「これ以上はたとえ出来てもやらない」という「短期的目標の上限値の設定」です。私たちは無意識に出来ることなら出来るうちにたくさんやった方が近道だと思っています。
 
   しかし、実際にそれで上手くいくことは少ないのではないでしょうか。「これから毎日20ページずつ本を読もう」という目標を立てたのに、疲れた日に「明日40ページ読めばいいや」と思ってやめてしまったり、「プレゼンの資料を今日出来るだけ完成に近づけよう」と思ったのに、作らなければならない量に圧倒されて後回しにしてしまったりした経験はないでしょうか?
 
   上限目標を立てることで、それは解決出来ます。つまり、「今日はこれだけは最低限やる」というノルマを立てるだけでなく、「今日はこれ以上はやらない」という制限をかけるわけです。
 
   先ほどの読書の例で言えば、「毎日20ページ以上読む」という下限だけでなく、「30ページより先は読まない」という上限を設定するわけです。そうすると、「明日40ページ読めば良い」という考え方はしなくなります。さらに、30ページ読んでしまえば、その時点でその日の「読書」は100%完了しているので、頭の中にあるその日のTo doリストから「読書」を完全に排除して他のことに集中することが出来ます。そのため、量に圧倒されて先延ばしにすることもなくなります。

是非お試し下さい。

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