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上原ひろみとは

上原ひろみが好きである。好きというか大ファンだ。高校生のときに聞いてからかれこれ15年くらいファンである。大学一年のときに初めてライブにいった。今はなきZEPP仙台。Hiromi's Sonicbloomでギターはフュージンスキーでなく代役だった。衝撃だった。アンコールではみんな総立ちだった。

それから上原ひろみのライブには毎年行っている。

中でも一番覚えているのが2010年のソロ公演、東京オペラシティの千秋楽である。いつも以上にキレキレの上原ひろみは、曲が進んでいくごとに観客とのボルテージが上がっていった。そしてアンコール。みんな総立ちだった。そしてアンコールが終わり、幕へ履けても、半分以上の人が帰らないでむしろ舞台に吸い寄せられた。あのとき上原ひろみは即興でなにかを演奏した。何を演奏したかは覚えていない。ただ、みんなが一体になってジャンプして、掛け声をかけて、ジェットコースターのような演奏だった。あれ以来私は上原ひろみのライブの虜になった。

もう一つ覚えているライブがある。震災後の仙石ライン開通記念のフェス。上原ひろみが松島高校の体育館でやったコンサート。「高校の体育館で演奏するのは高校生のとき以来です。」とのMC。そりゃそうだろうな。

真夏の体育館。空調は扇風機のみ。窓もドアも開けっ放し。そんな環境で上原ひろみは鳥のさえずりや高校生のはしゃぐ声をアドリブで入れていく。夢のような時間だった。最後に『ふるさと』で締める粋なはからい。

最近のライブでは、熊谷和徳とのデュオだ。仙台出身の熊谷和徳。仙台電力ホールでは凱旋公演となり、当然SOLD OUT。上原ひろみとのやり取りのなかで、故郷への強い思い入れを感じる熊谷のアドリブで会場は大盛り上がり。

他にもチック・コリアや、最近では矢野顕子、エドマール・カスタネーダ、ミシェル・カミロ、レキシといった面々と共演し幅を広げている。

上原のライブはよく「格闘技」に例えられる。とにかくパワフルで聞いてると手に汗握り、終わった頃にはぐったりしている。だがそこがいい。そんななかにもしっとりと聞かせる名曲もあり、会場を煽ったり、年100以上の公演をこなす上原ならではの演出は百戦錬磨だ。

上原ひろみはジャンルに縛られない。あえて言うなら、「上原ひろみ」がひとつのジャンルになっている。彼女のパワフルで愛にあふれる演奏は、生で聞いてこそ真価がわかる。聞いたことのない方はぜひ一度ライブへ足をはこんでください。

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