雇用保険とマイナンバーについて思うこと
なんとなくマイナポータルで自分の雇用保険の情報を見てみようと思ったのですが、情報を得ることはできませんでした。そりゃそうだ、私が雇用保険の資格の取得をした時はまだマイナンバー制度が始まる前だったし、前に一度雇用保険の給付を受けたことがありますけど、それもマイナンバー制度開始前の話。それから私の雇用保険手続きは何もなく、個人番号の登録もしてないのだから当然情報は紐づいていないのです。
私が会社をやめて雇用保険の資格喪失をする時になれば、個人番号登録届をハローワークに提出すればそれでいい、と思っていましたが、マイナンバーのアプリで雇用保険の情報を確認できるというのであれば、全員分のマイナンバーを登録したほうがいいのでは?と思った次第です。
そうしないと、マイナンバーのアプリから雇用保険の情報を見ようとして「自分の雇用保険の情報が出てこない!おかしいだろ!」と言ってくる人がいるかもしれません。それなら、どの社員もいつかは辞める時がくるわけで、いずれ登録する必要があるのだから、今のうちに登録しておいたらどうだろうか。
そうなると、マイナンバー制度ができる前の昔からいる人の個人番号を一人一人登録する必要があります。
そしてそれは、それなりの手間ではある。
雇用保険被保険者証について
かつて「雇用保険被保険者証」を年金手帳と一緒に在職中は会社で預かる、という運用をしていました。しかし退職時に返し忘れが頻発するし、在職中であっても基礎年金番号や雇用保険番号が必要な場合もケースとしてあるし、その他にも総合的に色々考えて現在は入社時の手続きが完了したら年金手帳(基礎年金番号通知書)は本人に返却、雇用保険被保険者証は本人に渡すことにしています。会社では番号は把握していますが現物は預かりません。
そうすると、今度は退職する時に、「雇用保険被保険者証なんてものはもらってない!そんなもの見たこともない!」と言われることになります。あまり馴染みのない人には「雇用保険被保険者証」がどんなものかわからないだろうから、とりあえず形状を説明してみます。
「細長い紙切れみたいなものに、名前と雇用保険の被保険者番号が書いてあるんですよ。健康保険証のようなカード型ではないし、証書のようなものでもありません。白い細長い紙切れです。」(※ちなみに昔の人だと白ではなくてクリーム色っぽい少し黄色っぽい紙。)
転職先に入社提出書類として提出を求められているのでしょう。
退職者が不満を持って辞める場合は
辞める会社=悪
転職先の会社=希望。そして失礼があってはならない
と思っているので、「いや、絶対私はもらってない!おかしいだろ!」と言ってきます。
転職先の会社で資格取得をする際、実際は被保険者証が必要なわけではなくて被保険者番号さえわかれば手続きはできるのですが、そんなことを言えば余計に感情的になるので、
「お持ちでない・・・ですか?では再発行をしますね。在職中であればこちらで手続きします。今日にでも私がハローワークに行ってきますので、お待ちください」と言います。
「ふん!だからこの会社はダメなんだ」
と悪態をつかれたこともあるのですが、話を聞いているとそういう人の転職先にかぎって、どういうわけか社会保険の手続きが杜撰だったり、少しでも社会保険料をけちったりしているようです。
「最初の2ヶ月は保険に入れないと言われたので、健康保険の任意継続の手続きをお願いします」
と言われ、「ん?フルタイムの正社員で入社するんですよね?」と言いかけましたが、言葉を飲み込みました。
※参考
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