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コロナ禍でまたも蔓延する「病」としての自己責任論に、私は対抗する

まずは軽く、肩慣らしに書いてみます。

コロナウイルスに罹る奴が悪いという形で、近頃またぞろ再燃してきた「自己責任論」と、「公正世界仮説」や「生存バイアス」などは、実に相性が良いなあと思っています。
素朴に、努力は必ず報われるべき、いけないことをしている人はひどい目に遭うべき、と思っている人は、これをしばしば逆に解釈し、「ひどい目にあったり報われたりしないのは悪い人間だからだ」と、進んで自己責任論に加担します。

とはいえ、私も実は、就職氷河期の就職のころには、自己責任論というレトリックの罠に嵌まり、言うべきことも言わずに過ごしていましたね。だから、あまり人のことは言えない。
東日本大震災以降あたりからかな、たまたま運良く生き残れただけだな、と思うようになったのは。

今年の就活生たちは「青春氷河期」ともいうべき大変な目に遭っていますが、これは運が悪かったのであって彼らの責任ではない。

私の世代は、上の世代からはお前たち自己責任と思わされていましたが、私は、彼ら「青春氷河期」の人たちには、自己責任じゃないと言い続けます。本人たちの口からも、自分の責任だから、とは、絶対に言わせることはしません。

私は、彼らを洗脳しようとする人たちから守る、石をぶつける人たちから守る。
それは、私の務めだと思っています。

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