【短編】ロックエンドロール Chapter1
東京都小平市鷹の台。
照り返す暑さにアスファルトは揺らいでいた。
駅前のドトールに君がいて炎天下の中、君のアパートに向かう。
アパートに着いた僕と君は、
まずタバコに火をつけた。
そしてMTVを流し、奇抜なミュージシャン達が集まる番組を観ては、あーでもないこーでもないとただ、ダベリ合っていた。
2001頃は「エモい」という言葉が出始めた頃じゃないだろうか。
エモコア系のバンドを君は好んで聞いていた。
僕はパンクロック、ガレージロックを聴いていて、これもあーでもないこーで