《私の主張》　安倍晋三よ、それでも貴方は一国の首相なのか

貴方の日本国民に対する言動を観察し続けていると、それはまことに支離滅裂で、私には人格破綻者ではないか、とさえ思えてきます。

時に日本文化と歴史を語りながら伝統の「恥」も「礼節」も知らず、また真の建国の歴史も知らない。憲法改正を口にしながら"憲法は国の理想を記したもの"などと頓珍漢な憲法理解しかない。

“行政の長である"とか、また「責任」をよく口にしながら、己の任命した閣僚の不祥事には責任を取ったためしはないし、自分の軽率な発言がきっかけで自殺に追い込まれた貴方の行政組織内の人間の尊厳を軽くあしらう。

これまでの憲法解釈と法律解釈を自分の勝手な解釈だけで変更したことにしてしまう独裁者ぶりを見せるかと思えば、トランプの前では一日本国民として見るに耐えない隷従ぶりを見せる。

貴方は政治とは、政治家とは何か、権力とは何か、統治とは何か、ましてや首相とは何かを知っているのですか。とくに権力は何に根拠を持っているか知っているのですか。

いや、それだけではない。政治を行う上で絶対に知っていなくてはならないその他の、たとえば次の諸概念の意味を知っているのですか。
一ーーー国家と国、議会、最高権、立法権、執行権、政府、内閣、閣議、司法権、三権(分立)、とくに司法権の行政権からの独立の絶対的必要性、民主主義、議会制民主主義、立憲主義、憲法、法律、主権、独立(国)、自由、平等、共同体、市民、権利、人権、自治、閣僚、公務員(公僕)、独裁、法の支配、法治主義、等々。

ここではっきりと申し上げておきます。
ここで私が言う"知っていますか"とは、単に言葉として知っている程度ではお話しにならず、それらの個々の概念の意味を理解し、いつでもその概念が意味しているとおりに実践できてこそ"知っている"と言える、という意味です。

それだけではない。これらのすべての概念は互いに内的関連性をもっているが故に、どれかだけを知っていてもお話にならず、一式揃って使いこなせなくては“知っている"ことにはならない、という意味をも込めています。

こうした観点から貴方の日頃の言動を注視していると、どれもこれも、とても“知っている"とは思えません。

したがって、貴方には全閣僚を指揮し統括する能力はもちろん、また国全体を統治する能力もあるはずはない。それは今回の新型コロナウイルス対策の打ち方でも如実に露呈されています。むしろ、実態は無政府状態です。その上、経済支援に関する連立政権内での分裂とゴタゴタの状況は、事実上、内閣総辞職すべき状態なのだ、ということも貴方は知らないようです。

とは言え、今、総辞職されたのでは、窮地に立たされている国民がますます困ることになるし、そもそも貴方にはそんな「責任」を取る覚悟も良心もないだろうから、そういう意味では私は安心しているのですが。

安倍晋三よ、果して貴方はこんな状態でも、貴方の言う「美しい日本」国に相応しい首相だと思っているのですか?