文学デビューしたいあなたへ~理系向けオススメ本6選
まだまだ家にこもらねばならない時期が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。”大学生になったのに友達ができない”あるいは”研究が中断してしまった”、”就活が宙ぶらりんになっている”という方も多いと思います。ふさぎ込んでしまったという方もいらっしゃるでしょう。
でしたら気分転換に読書をしてみたらいかがでしょうか。この記事では理系大学生・大学院生を対象に、オススメ本を紹介していきたいと思います!
阿刀田高 『○○を知っていますか』シリーズ
推理小説家として名高い阿刀田 高(あとだ たかし)の随筆。有名な文学作品や世界史、日本史などの文系知識を習っていなかったことにコンプレックスを感じる方にオススメ。旧約聖書や新約聖書、源氏物語、イソップ物語などをわかりやすく、エッセンスを抽出して解説しています。
武者小路実篤 『愛と死』
武者小路 実篤(むしゃのこうじ さねあつ)は大正時代に活躍した作家ですが、その読みやすさは色あせません。現代の私たちが読んでもスンナリと入っていけます。
〈ストーリー〉
主人公・村岡は友人の妹・夏子に余興のフォローをしてもらったことをきっかけに恋が始まります。手紙のやり取りをしながら仲を深めていく内に、村岡にパリ留学の話が舞い込んできます。二人は帰国後に結婚することを誓い合い、村岡は旅立ちました。いよいよ帰国となったときに、その船の中で一通の電報が村岡のもとに届き……。
青春と恋愛をこれでもかと凝縮した小説です。薄めの小説なので、長編デビューにはピッタリです。
三島由紀夫 『憂国』
昭和の文豪・三島 由紀夫(みしま ゆきお)のちょっとキケンな小説。グロテスクなシーンもあるのですが、死の色気を感じてしまう美しい短編です。三島由紀夫の文章は結構クセがあるのですが、一度読んでしまえばハマってしまうと思います。ちょっと早いお酒デビューだと思って、ぜひ。
〈ストーリー〉
二・二六事件を背景にしています。クーデターに参加する親友を討ちとらねばならない軍人の主人公。しかしどうしても親友を殺せません。仕事を全うできない主人公は、妻と一緒に自決することを決意します。そして……。
死を目前にした強烈な愛の輝き。グロテスクなシーンに耐性のない方はご注意ください。
あとがき
私は理系大学院生ですが、最近は本の紹介にハマっています。こちらの記事もどうぞ。
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