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『社会をよくする投資入門:経済的リターンと社会的インパクトの両立』(鎌田恭幸さん著/ニューズピックス)から、鎌倉フェアトレードタウンの意義についてなど

鎌倉「えしかる屋」のエシカルの本棚に、『社会をよくする投資入門:経済的リターンと社会的インパクトの両立』(鎌田恭幸さん著/ニューズピックス)を並べました。
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「えしかる屋」のご近所(徒歩3分)で、社員の方もご来店くださったり、ネイチャーポジティブの学びでお世話になったりしている鎌倉投信さんの、社長である鎌田さんによる「つながりを分断する投資理論」を脱して「お金が経済、社会、地球環境との調和をどのようにもたらすかという新たな投資軸」を目指そうという、社会をよくする意欲に溢れた一冊。
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上記の投資軸は消費にもあてはまる、と書かれていたり、親しいエシカルブランド等が事例にあがっていたりと、「えしかる屋」としても実感をもってうなずける内容でした。実体経済の海と大きすぎる金融クジラの喩えや、「ソーシャル・インパクト投資 成功への5つのステップ」などもわかりやすく、社会全体の課題把握とより良い未来への足掛かりとして多くの方と一緒に読みたいなと思います。
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鎌倉市でフェアトレードタウン認定に向けた活動をしているのですが、我田引水的にそこにつながるなと思った点もいくつか。
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私たちの社会が直面している3つの大きな課題として
1.地球環境とういう制約条件下でエネルギー、資源、食糧、水を大量に消費し続けることの限界
2.地球環境とういう制約条件下で世界経済をグローバルな分業によって拡大させ続けることの限界
3.グローバルな分業や金融市場取引によって関係性が分断され、互いの顔が見えない社会になったこと
と書かれています。
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フェアトレードは、グローバルであっても1つの村のようにつながりを取り戻し、互いの顔が見えるようにし、適量生産・適量消費・廃棄の再活用をしながら、短期的拡大ではなく持続的な思いやりあいの成長をしていく取り組みです。
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フェアトレードタウンは、フェアトレードという引力をもとに、その地域にいる人(や企業)と関わる世界中の人のあり方を尊重しながら、インクルーシブな地域コミュニティとして共生を楽しみ、個々のエシカルに基づいた活動や匠のような経験値をいかしあうものです。
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そう考えると、、『社会をよくする投資入門:経済的リターンと社会的インパクトの両立』の中で鎌田さんがかかげているものは、フェアトレードタウンという手段でも実現できるのかもな、、と思いました。
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鎌倉投信さんにも、ぜひ鎌倉市のフェアトレードタウン化にご協力していただいいたいな、と思いつつ、まずは「えしかる屋」でご本を売りたい。。あと大船/鎌倉のポルベニールブックストアさんにも置いてもらいたい。


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