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H&M「CONSCIOUS EXCLUSIVE」(エシカル100考、7/100)

H&Mのサステイナブル・コレクション「CONSCIOUS EXCLUSIVE」を見てきました。面白かった!

感想は大きく2つ。

1つめ。H&Mらしい、華やかな服が多くて嬉しかった。

再生ポリエステル、オーガニックコットン・リネン、廃棄材から作られた新素材などから作られた服は、攻めのおしゃれ感たっぷり。

キラキラしたカクテルドレスや、孔雀柄のようなロングドレスや、ヒョウ柄とボタニカルを合わせた背中あきドレス、、。

無難な服装が好まれる日本でどれだけウケるかはわからないけど、ファッションが自己表現であり自分を奮い立たせるものならば、こんな風にカラフルでまぜこぜ感あっていいよねと思う。

そしてエシカルファッションが、ナチュラル、生成り、ゆったり、みたいなイメージに固定されてしまうのは違うな、、とも思うので、エシカルな服にH&Mっぽい華やかな選択肢が増えるのは嬉しい。

4月11日からオンラインで購入できるそうなので、ぜひ見てみてください。

あ、メンズはなかったな。。メンズほしいなー。。

2つめ。研究助成とファッションとイノベーション。

H&M Foundation がGlobal Change Award というものを主催して、ファッションをサステイナブル、サーキュラー型にしていくためのさまざまな研究開発助成を行っているんですね。

ペルーの草花からバイオ技術による微生物培養を用いて代替レザーを作るとか、生命力の強いイラクサから麻のような布を作るとかの新素材研究が表彰されていた。

コレクションの服に用いられていた、廃棄されるオレンジの皮できる繊維とか、藻類バイオマスからできるゴムのような素材とか、パイナップルの葉からできる代替レザーとかも、こういった研究から生まれたのかなと思う。

素材系だけではなく、宇宙工学を用いて子供の成長に合わせて服のサイズを変えられるようにするとか(ミウラ折りみたいなものか?)もあったし、布をどう裁断すれば最も無駄なく服のパターンを切り出せるのか診断するIT技術なんかもあるらしい。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000283.000011958.html?fbclid=IwAR1_yeZKXv1i91BbakesXfWHXI21zuw-eazSWoN7GvzAWIU_6tDHybcCkgI

ファッション畑の人ではなく、いわゆる研究者と一緒に研究開発をするケースが多いとのこと。これ何の役に立つの?みたいな基礎研究からファッションへの応用の道筋をつけて、デザインしていくこともあるそう。

素材やIT技術など、上手くいけばファッション業界(ということは人類全体)にインパクトを与えることになる研究開発ばかりで、すごい。

と同時に、こういった研究を見出して支援して商品化して市場にまで届けるのは大きな会社だからこそできることな気がして、、。

そうするとエシカルにおいても、大企業がイノベーションのジレンマを乗り越えて新しいビジネスモデルや考え方を作っていってくれることが大事になるのかな。。

大企業のエシカルシフト、もしくはサーキュラーシフトっていうものに、ちょっと関わってみたいな・・・と思いました。

H&Mさんのお話は、4月24日のファッションレボリューションのイベントでも聞けるそうですよー!
https://fashionrevolutionday2019.peatix.com/


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