見出し画像

奨学金エレジー〜もし学振に通っても・・・〜

見出しの意味がわかったそこのアナタ、ようこそ昭和へ^ ^

生活費よりむしろ研究費


博士課程へ進もうと思った時、やはり頭をよぎったのは3年間に必要な出費です。
収入がやや不安定なフリーランスで、それだけでは賄えません。必然的に蓄えを一部崩していくことになります。30余年も社会人生活送っていますので、それなりに蓄えはあります。が、負担が少なければ少ないほどありがたいのは当然です。

そこで、行く大学院を決めてから(というより合格が決まってから)あれこれ奨学金なるものを調べました(遅いと言わないように💦)。在籍している大学院は地方の中小私大。大都市圏の有名私大に比べると学費自体は安価。社会人特別入試などという仕組みで入るとさらにお安くなっております笑。問題は生活費及び研究費、特に海外学会への渡航費になるでしょうか。

博士課程をターゲットにした奨学金といえば、まず思い浮かぶのが日本学術振興会特別研究員(DC)でしょう。私の年齢でも応募していいものかどうかわかりませんが💦。最大の魅力は年間150万円の研究費!個人的にはこれに尽きるかと。
ただし、給与は毎月20万円。もちろんデカいですよ、コレ。でも「お金あげるから、他にあまり働かないで研究に専念して」との趣旨から労働が制限されますので、実家暮らしの若手独身以外は現実的に暮らしていくのは大変ではないかと推察します。若手にとってはDCに選ばれることが、その後のキャリアに大きな意味を持つでしょうけど。そりゃ私だって挑戦したいし、通ってから色々言え!と言われそうですが、50代はそもそも想定されていないでしょう。

次に有名なのは博士課程教育リーディングプログラムや卓越大学院プログラムかな。これは生活支援というより能力磨こうぜ!的な内容。しかしコレは大学がプログラムを提案して採択されると下りてくるお金。採択された大学に、私の学校はありません笑。

このほかでは大学の奨学金。私の学校は学部対象のものはあったと思いますが、院生対象はなかったはず。民間の奨学金も多数ありますが・・・・・・。年齢制限や居住地制限(首都圏限定)、指定校など、なかなかハードルが高い。ほぼ全て自分には該当しません💦

もちろん奨学金の本来の趣旨は経済的に厳しい状況でも高等教育を受けられるようにするためにあるので、私のような立場が条件を満たすこと自体本来おかしい。だからいいのです、別に。

地方格差は大きな問題


問題はこれが続くと、結果的に首都圏の大学院に学生が集まり、地方都市の(特に私立の)大学院が選ばれなくなること。
人口減少が加速度的に進む昨今、本当に地方を担う人材を育てようとしたら、地方の大学院にはそれなりの存在意義があると思うのです。ましてや博士課程まで設置されているなら、地域社会がその価値をうまく使いこなさないとダメなんですけどね、本当は。

ということで、おじさんは自腹で頑張りましょうかね。そういえば博士論文を執筆し学位を取得した社会人に対して給付される奨学金があったと記憶していますので、私の代までそれがあれば申請したいと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?