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インサイド・ヘッド2【キャリアコンサルタントは観た!】#9

【インサイド・ヘッド2(2024)】

「どんな感情も、きっと宝物になる―ディズニー&ピクサーが贈る、あなたの中に広がる<感情たち>の世界。少女ライリーを子どもの頃から見守ってきた頭の中の感情・ヨロコビたち。ある日、高校入学という人生の転機を控えたライリーの中に、シンパイ率いる<大人の感情>たちが現れる。」(HPより)

https://www.disney.co.jp/movie/insidehead2

2015年公開のピクサー映画「インサイド・ヘッド」(原題:Inside Out)の続編。前作に引き続き<感情>というカタチの無いものをキャラクター化し、それを物語にしてしまうイマジネーション、ピクサー(ディズニー)最高ですね。(ピクサーには「魂」をテーマにした『ソウルフル・ワールド』(原題:Soul)という作品もあります)

本作の原題は原題『Inside Out』は、熟語で「裏返し、裏表」という意味。邦題よりも、こちらの方が本シリーズのテーマをよく表していると思います。

前作の感情たちは、
・ヨロコビ (Joy)
・カナシミ (Sadness)
・イカリ (Anger)
・ムカムカ (Disgust)
・ビビリ (Fear)

ヨロコビとカナシミという相反するキャラがメインを務めました。
そして、第2弾にあたる本作では少女ライリーは14歳になり「思春期」における、さらなる感情の葛藤(不安定)に見舞われます。

今作で新たな感情として登場するのが、
・シンパイ(Anxiety)
・ハズカシ(Embarrassment)
・イイナー(Envy)
・ダリィ(Ennui)
・ナツカシ(Nostalgia)
(企画段階では「ハジ(shame)」というキャラクターも想定されていたようです。キャラとしては、ボツになりましたが、話の構成上ではしっかりと残っていました。)

今回、ヨロコビと対峙するのがシンパイ。シンパイがその性質故に「ライリーを導く道しるべ」となるべく、常に予測し、先回りし、不安要素を全て潰していきますが、それはやがて暴走に繋がります。

一方、ヨロコビが「してきたこと=ポジティブな感情だけを残していく」と、シンパイが「成そうとしたこと=不安要素は事前に潰していく」ことは結局、根っこで一緒あり、表裏一体ではないのか?、というお話と理解しました。

個人的には「ネガティブ」な感情、もしくは自身が「不安定」となる要因に、目(意識)を向けることは大事なことではないかと。また、一度生まれた負の感情も、まったく消えて無くなるということも無いだろう、と感じています。本作は、そんな思いを掻き立ててくれた作品でもありました。

「思春期」をテーマにしている割には、「異性」というキーワードが絡んでこない本作。それが今どきなのか、3作目のテーマとして残しているのか、今後のシリーズ展開も楽しみですね。


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