#002 光り輝く街
香川歴4年にして初めて、高松市街の夜景を見た。あまりにも綺麗で、一瞬泣きそうになってしまった。
この4年間で、香川の良さをたくさん知ったつもりでいたけれど、やはり心の何処かで「しょせん田舎だし……」という卑屈な感情が燻っていたのだと思う。
だから、こんなにも眩しい景色が見られるとは想像もしていなかった。眼下に広がる、光り輝く街が、なんだか誇らしかった。
屋島とは、かの有名な「源平合戦 屋島の戦い」が繰り広げられた場所。その名の通り、昔は島だったらしいが、いまは陸続きになっていて、市街地からもアクセスしやすい。
山上には展望台がいくつかあり、瀬戸内海の美しい風景を眺めることができる。海に浮かぶ島々、遠くには瀬戸大橋や明石海峡大橋を望み、昼と夜ではまた違った顔を見せてくれる。
私は、日中の屋島も気に入っている。かつて、この地で激しい戦いがあったとは想像もできないような、やわらかい空気がひゅるひゅると漂っている気がする。
さらに、山の上には、四国八十八ヶ所霊場の第八十四札所である屋島寺、水族館、カフェ等が点在している。
昨年は『瀬戸内国際芸術祭』の作品が展示され、芸術祭にともなって、高松市屋島山上交流拠点施設(愛称:やしまーる)も開業された。
観光スポットとして、地元に愛される場所として、新たに生まれ変わろうとしている屋島のこれからを、もっと見ていたいと思うのであった。
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