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#007 温泉と読書で私をととのえる


2023.4.10
仏生山温泉@香川県高松市


偶然カフェで居合わせた人が、こんな話をしていた。
「高松に来たときには、必ず仏生山温泉に行くんですよー。のんびりできて、すごく好きなんです」

県外にお住まいの方が足繁く通ってくださっていると聞いて、香川県民として嬉しくなってしまった。


仏生山=「ぶっしょうざん」と読む。かつては門前町として栄え、現在は高松市のベッドタウンとしての性格を持つ場所だ。いまでも、昔ながらの街並みが残っていて、大衆演劇を楽しめる劇場があったり、レトロな雰囲気を感じられる風情がある。

街を散策していると、突如モダンでシックな建物が現れる。それが仏生山温泉。香川出身の建築家・岡昇平さんによる設計で、2007年のグッドデザイン賞を受賞している。

「地域のみんなが楽しめるように」と作られた日帰り温泉施設。憩いの場として、また日々の疲れをそっと癒してくれるスポットとして、人気を集めている。


仏生山温泉で私が最も気に入っている点は、浴場内に本の持ち込みができることと、読書に適した長時間の入浴が可能な低温のお風呂があるところ。

館内には古本コーナーもあり、好きな本を購入してから入るのもOK。のんびりゆっくり過ごしてほしいという思いが、伝わってくる。

決して広さはないが、開放感のある造りの温泉。見上げると一面に空が広がる露天風呂は、本当にゆったりとした気分にさせてくれる。

泉質は、ナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉(療養泉)。旧温泉名での泉質は美人の湯といわれている重曹泉で、つるつるとした感触が特徴。

すべての浴槽が源泉かけ流しの贅沢なお湯に、私もまた入りたくなってきた。時間を見つけて、近々訪れることにしよう。


【あとがき】
自分の好きなもの(場所)を好きと言ってもらえるのって、嬉しいもんですよね。
夏になると、館内でかき氷を食べることができ、これをお目当てに訪れる人がたくさんいるほどの人気メニューです。
高松市内にはこのような日帰り温泉施設がちょこちょこと点在しているので、旅の途中に立ち寄ってみるのもおすすめです。


▼香川歴4年の「私」が見た、さまざまな風景をお届けしています。毎週末更新予定。





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