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こんな本を読みました【2023.12】

毎月恒例だったはずの読書記録。
遅れに遅れて、ようやく2023年が終わります。




★『学生時代にやらなくてもいい20のこと』朝井リョウ

娘が通っていた高校の司書の先生におすすめしていただいた一冊。本の話をしていたら、「これ好きだと思うわよー!」って。実際、めちゃくちゃおもしろかったので、さすが司書の先生やなって思いました。

作家・朝井リョウさんの大学生活を描いたエッセイ。朝井さんのエッセイを読むのは初めてでしたが、ほんまに笑える!読みながら終始ニヤニヤしてしまうので、電車やカフェ等公共の場所で読むときはお気を付けください。

司書の先生が「この人めちゃくちゃバカなのよー(いい意味で)」っておっしゃっていたけど、そのとおり。学生ならではのバカなふるまいも、エッセイとしてしっかり昇華されているところは見事です!

これまでは、朝井リョウ=「桐島を書いた人」というイメージでしたが、これを読んでからは「おなかが弱い人」に変わりました。詳細はぜひ本書を読んでみてください!


★『カケラ』湊かなえ

中学生の次女が買ってきた本。本嫌いだった娘が、自らのおこづかいで湊かなえを買ってくる日がこようとは!母、感激です。
(でも、内容はよくわからなかったらしいです・笑)

この作品では、外見に振り回された人たちを巡る哀しき人生が描かれています。美に対する価値観なんて、人それぞれなはずなのに、どうして人は「一般的な美」を求めてしまうのか。その「一般的な美」は誰が決めたのか。考えたらよくわからないものに踊らされているなって思うけれど、なかなか美の呪縛からは逃れられないんよなー。

そして、同じできごとでも「視る人」によって解釈がまったく異なるものになってしまうという、恐ろしさも感じられる。私たちは目の前に見えているものと自分のなかの正義をもって、物事を判断するけども、誰かにとっては正反対の事実になっているかもしれないということ。それを決して忘れてはいけない。


★『魔女と過ごした七日間』東野圭吾

映画化もされた『ラプラスの魔女』の続編3作目。魔女シリーズはむずかしいイメージがあって敬遠していたのだけど、これはすごくおもしろかった。

基本は殺人事件の犯人を捜すミステリーなんだけど、登場人物にエクスチェッド(ずば抜けた能力を持つギフテッド)が加わることで、ちょっと不思議な世界観が作られています。

この本では、AIで監視された社会が描かれている。だけどそれはまだまだ完璧とはいえず、悲劇を生んでしまった。AIと人間の違いを浮き彫りにするとともに、この先やってくるであろう現実の未来に対して、警鐘を鳴らしている作品でもあると思いました。


以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

それにしても、Amazonリンクで表紙画像が表示されなくなったのが悲しくてしかたない・・・。


ではでは、また!


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