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電界怪異図鑑:【おにごっこ鬼】
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【おにごっこ鬼】
学名:Daemonus Lusorius Solitarius
妖怪: 遊び鬼属
恐怖レベル:★★★☆
「おにごっこ鬼」は、一人で寂しくしている子供の元に突如として現れる妖怪です。
その姿は基本的にターゲットの子供にしか見えません。大きさは子供と同じくらいで、黒い布を被った上からお面を付けた姿をしています。明らかに怪しい外観ですが、不思議と子供は彼らを怖がりません。これは証言から、子供には親しみやすい理想の友達の姿として見えていることが分かっています。
おにごっこ鬼は、まず子供の声で「遊ぼう」と誘ってきます。特に、おにごっこやかくれんぼといった遊びが好きなようです。
最初は一人だけで現れ、子供と遊びます。けれど時間が経つにつれて仲間が一体ずつ増えてくるのが特徴的で、まるで新しい遊び友達が飛び入り参加してくるかのような雰囲気になります。寂しかった子供は、周りがどんどん賑やかになって喜びますが、これは警戒心を解かせるおにごっこ鬼の狡猾な罠です。
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遊び続け、日が落ち始めるとその本性が露わに。次第に人語以外の奇妙な言葉を使い始め、角が大きくなり、動きも歪に震えるような奇妙な動作に変わってきます。そして、完全な夜になると、その真の恐ろしい姿を現すのです。
夜に落ちきったとき、鬼役をしている鬼に捕まると、子供は連れ去られてしまうと言われています。
現代においても、都市部の公園や遊び場でこの「おにごっこ鬼」と遭遇することがあり、特に夕方の少し暗くなる前後の時間帯に多いようです。
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この妖怪の成り立ちとしては、かつて子供であったが何らかの理由でこの世を去った魂が、遊びたくてこの姿となったと伝えられています。一部の文献では、彼らが現れるのは新しい友達を探しているからだとする記述も見られました。
そう考えると同情する余地もあるかに見えますが、しかし鬼と化した今、彼らにとって子供は遊び相手であると同時に獲物でもあることを忘れてはいけません。連れ去られた子供が無事帰ってきた事例は、今のところ一件たりともないのです。
子供たちとその保護者の皆様には、警戒と対策が必要です。もし子供が一人でおにごっこやかくれんぼを始めたら、日が暮れる前に速やかにその場を離れることをおすすめします。
また、子供一人でも途中で「今日はもう帰る」と伝えれば、かくれんぼ鬼は素直に帰してくれるようです。暗くなる前に帰るようにしっかり教えることも大切でしょう。これにより、おにごっこ鬼による不慮の事態を回避することができます。
最後に、このおにごっこ鬼は、寂しい子供の元に現れるとされているため、子供たちの心のケアや友達との関わりを大切にすることも、予防策の一つと言えるでしょう。
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