全員がゴールできることが大切で、ゴールの質はちがってもいいのではないか。
考えをもつとは。考えをつくるとは。
今回は、授業の中で「考えをもつ・つくる」ことについて、考えたことを書きます。子どもたちが考えをもつということは次の4パターンかな…と、個人的に思っています。
これまでの学習スタイル
「子どもたちに、考えをもたせてから交流させる。」
私は、そう教わってきました。おそらく、その理由としては次の2点が考えられます。
①考えをもたないで交流に入ると、友達のものをうつすだけで、思考しない子が出る。
②考えをもたないで交流に入るのは、その子がかわいそう。
さらに、考えをつくる工夫の1つとして、これまでは、下のような学習の流れが多かったように思います。
この流れ(①課題の設定 → ②自力解決 → ③ペアorグループ活動 → ④全体活動 → ⑤まとめ)で、学習をすすめれば、全員が「選ぶ」「比べる」「合わせる」「つくる」ができるのだな…と思いました。
これまでの方法の、良い点・難しい点を、私なりに考えてみると…。
ただ、もっと自分に合わせたペースで学べないかな…とも思うのです。そこで、こんな学びの流れがあってもいいのかな…と思っています。「個別最適化の学習」ってやつですね。
個別最適な学習のために。
青さん(Aという考え)、赤さん(Bという考え)は、様々な考えに触れて、自分の考えを作り変えること(DやB´)ができました。
黄色さんは、自分の考えをもてませんでしたが、青さん(A)と赤さん(B)の2つの考え方に触れ、いいなと思った方を選んでいます。どちらかを「選ぶ」ために、Cさんはちゃんと思考しています。
緑さんは、自力で解きたい思いを大切にできました。かかわりませんでしたが、時間をかけて、考えを「もつ」ことができました。
この方法だと、前のページとちがい、全員が「選ぶ」「比べる」「合わせる」「つくる」ことはできません。でも、自分に合ったペースと方法で、学ぶことができます。自分なりのゴールに、自分の力でたどりつけます。全員がゴールできることが大切で、ゴールの質はちがってもいいのではないか…と思うのですが、皆さんはどうと思いますか?
この記事は、赤坂真二先生(上越教育大学)の「チーム学習」、西川純(上越教育大学)の「学び合い」に関する著書を参考に書きました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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