【先人の理論】中高年の危機(ミッドライフ・クライシス)
今回はキャリアを語る時によく耳にする「中高年の危機(ミッドライフ・クライシス)」について投稿します。
中高年の危機なんて、ないない!という方も、そういえばそんな気がする・・・という方も、先人の理論は知恵でもあるので、お役にたてるといいなと思っています。(※若い方は身近な人で中高年の方にはそんなことがあるんだ、と思っていただければと思います)
どんな理論?
キャリア理論やキャリアコンサルティングの現場では「中高年」がテーマとして上がります。(先日受講したキャリアコンサルタント資格の継続更新講座でもテーマになっていました)
中高年は、人生の半ばに差し掛かり、老年期を迎える準備期間にもなる年代。
ユングは「人生の午後の始まり」とも言っていますし、キャリア理論で有名な岡本祐子は身体の変化、時間間隔(後どのくらい?が基準になる)の変化、限界の認識、老いと死への不安、自己確立感や安定感の増大がある世代と言われています。
少し前までは、40代中盤がターゲットになっていたようですが、人生100年時代になった今は50代がターゲットになりつつあるとも言われています。
この時期に「こんなはずじゃなかった」という後悔のような気持ちを見つめ直したり、「この人生でいいのか」「本当にやりたいことは何なのか」といった自分の残りの人生を問い直したり将来への再方向付けを模索する大事な時期でもあると言えるとのことです。
参考文献;一般社団法人日本産業カウンセラー協会「キャリアコンサルタント その理論と実務」
私が思うこと
キャリア理論を学び始めたときの私は49歳でした。
「もうすぐ50歳」というものが漠然と目の前にあり、少し物の捉え方が変わってきたなと思えた時期でした。
当時、このような理論があることを知らず、「心理学を勉強したいな」という気持ちでキャリアコンサルタントの試験勉強を始めたのですが、この理論に触れて自分の変化というものに「裏付け理論があった」ということにちょっと感動しました。
その少し前までは、このまま定年まで働き続けることに何の疑問も持たず、とにかく「目の前の山に登る」ことに注力していたように思います。
自分の頭の中にあったのは「今週末までにこれをしよう」とか「明日はこの課題を解決しよう」とか、「次の旅行を楽しみに頑張ろう」といった、かなり短期的な未来に向けての思考で動いていました。
それが最近では「あと何年働くのかな?」ということから、旅行に行っても「あと何回来れるかな?」ということまで、仕事・プライベートに関わらず、「終わり(様々な意味での限界とも言えます)」を意識した「カウントダウン」が始まりました。この自分の変化には、自分でも驚いています。
こういった理論があり、自分自身も経験したことから、割と多くの人々にも起こるかも?とも思っています。
理論を知って「準備」をしておくことはとても大事。
私のセオリーとして「理論や知恵・知識」を知り、それを前提として準備してから実行するというものがあります。それだけに、この理論は本当に大事だと思いました。
幸いにして、ちょうどいいタイミングでこの理論を学べたので、自分のこの変化に対して、「いい感じで人生を送りたい」という漠然とした願いと向き合い、具体的にしていくことを始められたように思います。
まだまだ具体的になっていないこともたくさんありますが、少なくとも「未来を見る目」が遠い将来の希望としてあり、期限のあるカウントダウンでもある、そのブレンドはできてきているかなぁと感じています。
皆さんへの問いかけ
中高年層の方への問いかけになります。
限界(体力・能力・時間)が見えてきたとき、それこそが自分を見つめ直し、希望の未来イメージを掴むチャンスかもしれません。
希望の未来イメージがあれば、北極星の場所を確認した感覚でこれからの人生の道しるべになります。
希望の未来イメージは描けていますか?
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