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相手と自分の振る舞い

交渉において、相手の気分というものが重要でした。

相手の気分を良くするために、徳を積んだり、プレゼントをしたりと様々な手段を用いることでしょう。

君主が離れていても親しくできるのは陰徳あってのものですし、逆の場合は気が合わないからでしょう。
また近くにいるのに自分の考えが採用されないのは、その策が的を射てないからですし、良い策を考え出せる人は遠くに居ても呼び出されるものです。

つまり、相手との共通点の確認が重要ということです。
君主に対してそういうことをしていなければ、最悪は反逆罪ですからね。
相手の心理状態を知って適応するようにすることで、陰陽を踏まえた対応ができるでしょう。

それを踏まえて何か一石を投じて相手の本質に迫ることもできるでしょう。

まさに詩経の教えでもありますが、利害を検討して、去就を判断します。
行うと決めたら進言し、そうでないなら差し控えます。

君主がどうしようもない人間なら、自らの策を断行しますし、優秀な君主でも思い上がっているようなら、褒めて去りますし、優秀な君主が意見を求めてきたら応じますし、指導が嫌で去る時なら、本当の策は指導しません。
このように状況に応じた対処が自分のためにも必要ですね。

交渉を優位していくためには、気分もそうですし、相手に応じて対処を変化させていかなければなりません。
自然哲学を応用して、相手を知ることと、自らがどう振る舞うのかということは数千年規模の時間で考えられてきました。
見えない世界のことは、もちろんこのような自然哲学を理解することでさらに現実的なメリットがありますよ。


これからも良い記事を書いていきます。