自然と儒教
古代の人々は自然というものと向き合い、それを解明するために陰陽論、五行論(木火土金水)や八卦が生み出されました。
八卦は組み合わせて64卦となり、その陰陽の数である1万1520が万物の数とみなされました。
天を継いで最初の王となった伏犠が万象の秘密を凝縮した神秘図である河図を得て八卦を編み出しました。
洪水を治めた禹王は、世界を治めるための根本が示されている洛書を得て、五行を編み出しました。
このようなレジェンド級の王の後に出てきた周の文王や孔子などの聖人がより現実的な形に改めて実用的にしたわけです。
自然思想は儒教との結びつきによって、神秘化し、哲学として発展しました。
大宇宙としての天と、小宇宙としての人の関係を示した思想もそうですし。
皇帝というのは天の命を受けて地上を支配しているので、天の徳を地上に表すべきといった思想もそうです。
皇帝が天の徳に背いている場合には、天が戒めるという思想もそうです。
自然観察の成果として生まれてきたものが、実用的なものに変わり、儒教によってさらに哲学として飛躍したわけです。
これだけの偉人たちの功績によって生まれてきたものですから、見えない世界はオカルトではありません。
見えない世界について興味が出てきた人はぜひ一緒に頑張りましょう。
これからも良い記事を書いていきます。