ブランディングと鎖国
ご覧いただきありがとうございます。
本日は2021/4/16
さて、今回も大胆なタイトルをつけていしまいました。
「ブランディングと鎖国」
まずこのテーマについて書くにあたって、私の洋服作り人生におけるターゲットと、各ブランド様が掲げるターゲットに明確な違いがあることが前提にあります。
私の洋服作りにおけるターゲットとは、ブランドという洋服にさほど興味が無い・興味はあるけど挑戦しづらい人々です。
そんな人々へ手を伸ばしたい、という思いと考えから活動を始めています。
これをお伝えさせて頂いたところで、今回のお話です。
アパレルの世界に私が疑問を抱えているお話につながるので、最後まで読んで頂けると嬉しいです。
#1ブランディングと鎖国とは何ぞや?
ブランディングという言葉についてまず考えてみたいと思います。
少し本来の意味という物をググってみます。
ブランディングとは↓
ブランディングとは ブランド を構築するための組織的かつ長期的な取り組みのことをいう。 顧客や消費者にとって 価値 のあるブランドを構築するための 活動 。 ブランド の 特徴 や競合する企業・製品との違いを明確に提示することで、 顧客 や消費者の 関心 を高め、 購買 を促進することを 目的 とする。
らしいです(wikipedia参照)
そして鎖国とは↓
鎖国(さこく)とは、江戸幕府が、キリスト教国(スペインとポルトガル)の人の来航、及び日本人の東南アジア方面への出入国を禁止し、貿易を管理・統制・制限した対外政策であり、ならびに、そこから生まれた日本の孤立状態、外交不在の状態及び、日本を中心とした経済圏を指す。
らしいです。(wikipedia参照)
本来の意味というか、所謂辞書で引けばこう出てくる、というものです。
なるほどな、と思いながらもここからは文面通りではない、一個人としての肌感覚で考えるアパレルのブランディングについて。(個人的見解です)
ブランディングは、そのブランドの世界観のために、ルック写真やサイト運営、投稿頻度や文字数などによって確立させている。
モードなのかカジュアルなのか、ドレスなのかストリートなのか。
そういった要素からなる、ブランドとしての雰囲気や空気感の確立の仕方だと思っています。
これはめちゃくちゃ大事ですよね、大事です。
どんな雰囲気を持っているのか、私に似合うのか。お客様が自分のスタイルに合うのかを考えていただくためには必須だと思っています。
さて、ここで私が目指すターゲットの皆様へ起きている鎖国の状態のお話に変わります。
#2 見る角度を変えるとブランディングは鎖国とも言える
#1でブランディングをしている他ブランド様についてお話しました。
何度もお伝えしてしまいますが、私が目指すブランドと言われる洋服がさほど好きではない・興味はあるけど挑戦しづらいターゲットの皆さんには、この状況は鎖国の様だともいえます。
まずそもそも、そのブランドの雰囲気を知ろうという段階にいないからです。
検索もなかなかしない、知る機会が無い。
知ったとしても、スタイリッシュすぎて、何をしているのかわからない。
英語でかっこいいけど、なにこれ?
お店の雰囲気かっこいいけど、私なんかが入っていいのかな?少し怖くて緊張する。これは実際の声です。
まだファッションという世界に踏み込んでいない人からすれば、そのブランディングは高い壁なのだと思うのです。
壁が高くて中の様子が見えない薄暗いお化け屋敷の様な。(これは言い過ぎです)
これまでの簡単なまとめを一つここでするのであれば、
いくつかのブランド様のブランディングは、既に洋服好きの人々のためにあり、通用する、ということ。
これは悪い事ではありません、通して言っていますが、これこそがターゲットの違いなのですから。
しかしそこで繋がっていくのが、アパレル業界の不況。
アパレルの不況が始まり、ファストファッションで良しとする、誰もが同じ様な恰好をしはじめた現代。
ブランド服はもうある程度確率した地位のあるブランドしか売れなくなっている時代だからこそ、そこに矛盾を感じました。
まだ洋服に興味が無い人々へ興味を持ってもらおうとする活動の少なさがそこにはある。
そういった事を若輩ながら思ってしまったわけです。
#3私なりの隙間
そんなこんなで、私が掲げるターゲットの皆様が入ってこられるような隙間を作り、新しいアパレルの形を作ろう決めました。
洋服好きのためのブランドはもうたくさんある。
あらたにアパレル分野を広げるにはどうしたらよいか?
そこで考えているのが、究極のグッズ化です。
服のグッズかよ、と言われればそれまでなのですが、形式は本当にグッズの様なものです。
浮かんだ問題点は、洋服を知らない人が知るきっかけは何かな?ということ。
私はそこで一つバンドというものが浮かびました。
バンドTシャツ。あれは、バンドTシャツを買おうと探していたお客様が買っているわけではありません。
そのバンドが好きだから、そのバンドの証であるグッズを買おう。
という流れです。
ここに着目しました。
これがもし、グッズの様なTシャツだけでなく、ジャケットやスラックス、アウターなども高クオリティでおかれていたら?
洋服としての完成度は必ず保ちルックも発表します。そうすると、洋服が好きな方も見に来てくれるでしょう。
そして、バンドを見に来たはずの普段洋服を観ない人々の目に確実に触れるでしょう。
知ってもらうきっかけを作ることができると思うんです。
無かったはずのきっかけにより、バンドだけ見に来たつもりなのに、こんな洋服があったんだ?!と興味が沸いてくれることがあるのかもしれないんです。そこから、試着を初めてしてみて、あれ?自分に似合うかもしれない?という初体験を与えられるかもしてない。
出会わなかったはずの者同士が出会う可能性を作れる。
これが出来れば、洋服の世界へ新しく来てくれる人が生まれると思っています。
バンドを例に出しましたが、私はたくさんのコンテンツとコラボするつもりです。
そしてコンテンツ自身自分たちで作ってみたい。
今考えているのは絵本。
ゆくゆくやりたいのはバンド、映画、小説、などなど…。
昔仮面ライダーに憧れ仮面ライダーのベルトを買ったように、
プリキュアに憧れプリキュアの衣装をトイザラスで買ったように。
作ったコンテンツを入り口にして、それぞれが好きになったキャラクターや人物の洋服をまるまる買えるというのもいいかなと。
共作したコンテンツが好きな人が、隣にある洋服を見て興味を持ってもらいたい。
もしかしたら洋服好きな人で、絵本とかまったく興味が無かった人が絵本の事を好きになるかもしれない。
私はこのプロジェクトに、違う分野同士の壁をぶち壊しお互いが行き来できる可能性を見ています。
長くなりましたが、読んで頂きありがとうございました。
by Atre'ju
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