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マイストーリー②

<受験失敗・・・からの出会い>

実は私、大学受験を2度失敗しています。

部活中心に明け暮れた高校生活でしたから
インターハイ県予選で敗退してから
なかなか気持ちが切り替えられず、
悶々とした日々をしばらく送りました。

自分が将来何になりたいのか、
どの方向に進みたいのか全くわからなくて
進路が決められず勉強に集中できませんでした。

私の両親は教師だったので
小さい頃から、親に「教師になれ、教師になれ」
って言われ続けてきました。
「教師はいいよ」
「公務員はいいよ」
「商売なんかやっちゃダメ。波があるから怖いよ」
「会社勤めは、給料に男女差があるし、
結婚したらやめなきゃいけない」
「その点、教師は給料も男女平等、勤務条件も保証もいいよ」
みたいな・・・・

当時は、まだ男女雇用機会均等法なんていう法律もなかったし、
男女の賃金格差も当たり前のようにありましたから、
両親としては、子供にはなるベくいい条件で働いてもらいたいと
思ってたのかもしれません。

教師になりなさい、公務員になりなさい・・・・
そう言われて、幼心に、親の期待に応えたいと思って
「うん!先生になる!「教師になる」って素直に言ってました。
もう、仕事はそれしかないみたいな気持ちにもなってましたね。

でもだんだん成長するにつれて、
教師以外にも世の中にはいっぱい仕事があるぞ、
ってわかってきますよね。

友達はレストランを経営したいとか、
看護師になりたいとか、〇〇会社に入りたいとか、
いろんな夢を語るわけです。

「私、本当に教師になりたいのかな?」
って、だんだん疑問に思い初めてたんですが
今さら、じゃあ他に何になりたいんだ?
と自問しても答えはすぐに出てきません。

本当は教師になりたくないと思っても、
親に反発することもできず・・・

なんとなく、教員免許の取れる大学・学部を・・・
と漠然とした気持ちで受験に臨んだ結果、
一年目の受験には失敗してしまいました。

で、予備校に通い、1年間浪人生活を送りました。

予備校に通うにもお金かかるし、
親に負担かけて申し訳ないという気持ちもありましたから、
次は失敗しないようにと勉強してたんですけど、
私、英語だけはどうも苦手で、頭痛がするくらい嫌いでした。

そんなわけで、ついつい英語の勉強はおろそかになってしまって・・・

共通一次試験(今で言うセンター試験?)は5教科だったので、
他の教科で稼げばどうにかなるだろう
2次試験で英語がないところを選べばいいし、
という甘い考えも働いちゃったんですね。

そして、2回目の共通一次試験がやってきました。

なんと、あろうことか英語の試験中に居眠りをしてしまいました。
起きたら30分も経過していて・・・大慌て。
ただでさえ英語が苦手な上に30分のロス!致命的なしくじり!

数学は満点、他の教科もそこそこ点数が取れていたのに、
英語が大きく足を引っ張り、合計点では第一志望の大学は
ボーダーラインギリギリ。

もう落ちるわけにいかないと思って、
ひとつランクを下げて第二志望の大学を受けることに。

ところが、その大学、2次試験が数学と英語だったんです。
ここでも英語がダメダメ。

結局その第2志望にも落ちてしまいました。
数学は合格者より点数取れてたので、
どれだけ英語がダメだったかってことですよね。

というわけで、受験2回もしくじっちゃって、
滑り止めで受験していた広島の私立大学に
通うことになってしまいました。

「何で広島に行ったの?」
「福岡とか大阪とか他にもいっぱいあったでしょうに?」
といろんな人によく聞かれました。

実をいうと、どこでもよかったんです。
私立大学はあくまでも滑り止め。
安心を得るためだけに受験するつもりでした。
全国の大学情報をまとめた分厚い本があるでしょ?
あれをパラパラパラとめくって、
授業料と入学金の安いところ
その数字だけを目で追っていって
ピタッと目に止まったところを選んだという。

親には「聞いたことない大学だけど、ここでいいの?」
と心配されましたが、その時は大学の名前とかランクとか、
どうでもよかったのです。
まさか通うことになるとは思ってませんでしたから。

ところが、受験2回もしくじっちゃって、
その私立大学に通うことになってしまいました。

親にはお金をたくさん使わせてしまったのに、
期待に応えられなかった申し訳なさで、
失意の中、広島に行くことになってしまいました。

最初はもう一回次の年に受験しようかな
と思いながら大学に通ってました。
その気持ちを友達にも相談したりしてました。

そうしたら、そのことを友達が学科主任の先生に
話してしまったんです。

後日、その先生に教官室に呼び出され、こう言われました。

「どこの大学に行っても結局自分次第やぞ。
一流大学に合格しても、勉強せんやつはせん。

うちの大学でも一生懸命勉強したやつは
社会で活躍してるのがたくさんいる。
結局どこにいようと自分がどうするかやで」

この言葉を聞いてハッとしました。
大学に合格することが人生の目的じゃなかったって。
それからは気持ちが吹っ切れて、勉強もクラブ活動も
充実した学生時代を過ごすことができました。

一生の友達もできましたし、のちに夫となる津田と
出会うことにも繋がったんです。
もし、大学受験に失敗していなければ、
今でも仲良くしている友達や夫と出会うことも
なかったかもしれません。

人生、何が功を奏するのか、ずっと後になってみないとわかりません。
そう考えると「失敗」って無いのかもしれません。

マイストーリー③につづく


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